10月29日(水)のマーケット
10月28日の米国株は4日続伸。エヌビディアが買われた。フィンランドの通信機器大手ノキアに10億ドル(約1500億円)を出資すると発表した。次世代通信規格「6G」向けの技術を共同開発し、人工知能(AI)向けに応用する。その他、エネルギー省向けに7台の新しいスーパーコンピューターを構築する予定と発表した。米国政府は、AIによる電力需要の急増に対応するため、ウェスチングハウスによる少なくとも800億ドル(約12兆1700億円)規模の大型原子炉建設計画を支援することに合意した。ウェスチングハウスの大株主で、カナダのウラン採掘大手のカメコが大幅高。シャーウィン・ウィリアムズは四半期決算で買われた。NYダウは前日比161ドル(0.34%)高の47,706ドル。NASDAQ総合指数は前日比190ポイント(0.80%)高の23,827。S&P500指数は前日比15ポイント(0.23%)高の6,890。
日経平均は5万1000円乗せ。アドバンテストが上期好決算と通期予想の上方修正に加え自社株買いの発表でストップ高となり、日経平均への上場寄与度が大きかった。きんでんとトーエネックが好決算でストップ高。だが、プライム市場全体では下落銘柄数が多く、TOPIXは小幅安。ニデックは大幅続落となり、川重と東洋エンジは続落。東京海上やリクルート、ダイキンが安い。オープンドアやメドレー、シスメックス、エフピコは年初来安値。
スタンダード市場では、内海造船と赤阪鉄工所は買われたが、名村造船は利食い売り。ステーブルコイン関連のインタートレードが大幅安。核融合関連の助川電工は調整。カンロは7~9月期が営業減益で売られた。アウンコンサルは2日連続ストップ高。半導体関連のフェローテックが高い。
グロース市場では、FFRIセキュリティが3日続落。アストロスケールは続落。不動産再生のリアルゲイトは好決算だったが利食い売り。サイバートラストは上期最終減益で大幅安。伊藤忠と共同開発するジェネパは3日連続ストップ高。Aiロボティクスはスキンケアブランドに「BTS」のVさん起用で高い。
日足チャート上では、大陽線を示現。昨日の「上位における陽の陰はらみ」は、「翌日が上寄り陽引けなら買い増し」(酒田五法)を示唆する形となった。ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(5万1404円)に沿うバンドウォークを形成しており力強い形状。短期急騰で25日移動平均線からの上方かい離率が7.75%と、過熱圏内に位置することから目先の調整にも警戒が必要な局面。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【日経平均 5万1,000円 高市・トランプトレードが牽引】
日本証券新聞10月30日(木)紙面1面記事掲載
AI大活況 次の注目ポイントは?
29日も高市・トランプトレードが継続、AI関連銘柄が牽引(けんいん)役となり、日経平均株価は5万1,000円台に乗せた。
28日の好決算を受けたアドバンテスト(6857・P)急伸が相場を押し上げたが、それに続く銘柄もほとんどがAI関連だった。トランプ米大統領の訪日を受け、日米両政府は7月の日米関税交渉で合意した5,500億ドル(約83兆円)の対米投資に関し、候補企業と事業内容をまとめた「共同ファクトシート」を発表した。表は関連する日本企業が明記された項目を中心にまとめたものだが、米国で急増するAIインフラの構築とAI普及による電力需要を賄うためのエネルギー関連が中心だ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月29日(水)☆[概況/大引け]
1088円高の5万1307円。アドバンテストのストップ高による寄与度がほとんどを占める。TOPIXは小幅安。

大引けの日経平均は1,088円高の5万1,307円、TOPIXは7ポイント安の3,278ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は211、下落銘柄数は1,379。出来高は23億5,745万株、売買代金は7兆921億円。
日経平均は5万1,000円を大幅に突破。
アドバンテスト(6857)が上期好決算と通期予想の上方修正に加え自社株買いの発表でストップ高(4,000円高の2万2,120円)となり、日経平均に対する寄与度は1,077円とほぼ1銘柄で上昇幅が説明できる活躍となった。
詳しくはコチラ
