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コラム2025年10月30日

【本日のマーケット】10月30日(木)

10月30(木)のマーケット                                                                   

10月29日のNYダウは5日ぶりに反落。ナスダックは5日続伸。FOMCで0.25%の利下げを発表したが、パウエルFRB議長が会見で、「12月の追加利下げは確実ではない」と発言したため、NYダウは下落した。ナスダックも一時下落したが、エヌビディアやAMD、ブロードコム、アルファベッドなどが買われているため、持ち直した。キャタピラーは7~9月期決算で、AIデータセンターの発電機器に対する需要急増を背景に、売上高と利益がアナリスト予想を上回ったため買われた。フィンテック企業のファイサーブは通期利益見通しを引き下げ、取締役会と最高経営委員会の大規模な刷新の発表で急落した。ボーイングは開発中の大型ジェット旅客機「777X」について、49億ドル(約7460億円)の損失計上と、運航開始時期の延期を発表し売られた。エヌビディアは世界で初めて時価総額5兆ドル(約760兆円)を突破した。ノキアやサムスン電子、現代自動車グループなどと、次々に供給合意を結んでいることが牽引している。NYダウは前日比74ドル(0.16%)安の47,632ドル。NASDAQ総合指数は前日比130ポイント(0.55%)高の23,958。S&P500指数は前日比0.3ポイント(0.00%)安の6,890。

日銀が利上げ見送りで利上げ主張も2名のまま増えなかったため、日経平均は一時349円高。だが、アベノミクスを支えた浜田エール大名誉教授は利上げを主張と報じられ335円安。その後、トランプ大統領が対中関税10%引き下げを発表。終盤は伸び悩み。強弱感の激突で売買代金は10兆円。レーザーテックはストップ高。NECが大幅高。ディスコは第3四半期見通しがアナリスト予想を下回り下落。JR東海はリニア中央新幹線の総工費拡大を嫌気。

スタンダード市場では、助川電工が6日ぶりに反発。日アビオは業績上方修正で大幅高。かわでんは業績上方修正と大幅増配を発表しストップ高。シリウスビジョンはAI搭載により目視検査ゼロの完全自動化の検査機を発売開始でストップ高。内海造船とアウンコンサルは反落した。

グロース市場では、データセクションが大幅高。ソフトフロントやグローバルセキュリティが反発し、アストロHDやQPS研などの宇宙関連にも買いが入った。ポートは新卒エンジニア向け人材紹介サービスを発表したことで反発した。タイミーは続落。AB&Companyは大幅安。

日足チャート上では、長めの上ヒゲと短い下ヒゲを伴う陽線。昨日から上値・下値共に切り上がり、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(5万1808円)に沿うバンドウォークが継続。FOMC、日銀会合、米中首脳会談など重要イベントが相次いだが、強い買いトレンドを確認する格好となった。

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AI関連 設備投資は26年も増加 日米ハイテク企業の決算で明らかに
 日本証券新聞10月31日(金)紙面1面記事掲載

SPE、光ファイバー関連 強気継続

住友電工(5802・週足)

日米両市場で主力ハイテク企業の決算発表が始まった。事前予想を大幅に上回ったアドバンテスト(6857・P)が連日の上場来高値を更新となったほか、31日の取引時間中に2026年6月期第1四半期(25年7~9月)決算を控えたレーザーテック(6920・P)がストップ高に買われた。ディスコ(6146・P)は29日に発表した上期決算が速報値に沿った内容だったことから、目先的な材料出尽くし感から売りが先行した。

米国でも現地30日にメタプラットフォームズ(META)、アルファベット(GOOGL)が発表。決算内容もさることながら、巨大テック企業はAIインフラへの投資見通しが注目を集めている。今年9月以降は大規模なAI関連投資計画が増加、メモリーの需給も引き締まり、半導体製造装置(SPE)やキオクシアHD(285A・P)のようなメモリーメーカー、HBM(高帯域メモリー)やGPU(画像処理半導体)チップ向けに先端素材やパッケージ材料などを供給する国内の関連企業が軒並み高となった経緯がある。

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今日の市況概況
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10月30日(木)☆[概況/大引け]

乱高下。強弱感の激突で売買代金は10兆円

大引けの日経平均は17円高の5万1,325円、TOPIXは22ポイント高の3,300ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,211、下落銘柄数は339。出来高は37億4,142万株、売買代金は10兆300億円。
日銀金融政策決定会合で利上げが見送られ、見送り賛成が7名、反対(=利上げ主張)も2名のままで増えなかったため、日経平均は上げ幅を拡大し一時349円高となった。

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