TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】11月5日(水)
コラム2025年11月5日

【本日のマーケット】11月5日(水)

11月5(水)のマーケット                                                                   

11月4日のNYダウは続落、ナスダックは大幅反落。香港で開かれた「グローバル・フィナンシャル・リーダーズ投資サミット」で、モルガン・スタンレーのCEOとゴールドマン・サックスのCEOが株式市場が調整局面に向かう可能性を述べた。パランティア・テクノロジーズとエヌビディアが売られた。ビットコインが一時10万ドルを下回ったため、コインベースが大幅安となった。イーライ・リリーとコストコは上昇した。NYダウは前日比251ドル(0.53%)安の47,085ドル。NASDAQ総合指数は前日比486ポイント(2.04%)安の23,348。S&P500指数は前日比80ポイント(1.17%)安の6,771。

米国サブプライム住宅ローン危機を見越した「世紀の空売り」のバーリ氏のファンドが、エヌビディアのプットオプション(売る権利)を取得していたことが判明。AI・半導体関連が売られ、日経平均は前引け直前に4万9000円に接近。後場は5万円を挟んだ動き。ソフトバンクGやアドバンテストが売られ、イビデンも安い。任天堂は「スイッチ2」の上方修正で上昇。三井物産は通期予想の上方修正と自社株買いの発表で、大林組は業績上方修正で高い。

スタンダード市場では、日本電子材料や防衛関連の日本アビオニクスが安い。ビットコイン関連の堀田丸正も下落。ウェーブロックは10月31日に発表されたTOB価格を上回った。ホリイフードは株主優待制度の新設でストップ高。千代田化工建設や指月電機は業績予想の上方修正で買われた。

グロース市場では、データセクションやタイミー、FFRIセキュリティが売られ、ビットコイン関連のコンヴァノは安値更新。ハートシードは国内での治験開始が正式に可能となったと発表したことで買われた。免疫生物研は米国での特許査定の思惑。直近新規公開株のNEが大幅高。

日足チャート上では、長めの下ヒゲを伴う大陰線。昨日に続き大幅調整となった。5日移動平均線(5万1350円)を下抜けて、一時は4万9000円割れ目前まで下げ足を早めた。後場からは買い戻しが入り、下落幅の半分を取り戻し5万円の大台を回復して大引けを迎えた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日経平均 一時2,400円安で5万円割れ
 日本証券新聞11月6日(木)紙面1面記事掲載

日米市場に高値警戒感 AI関連が下げ主導

5日の東京市場では日経平均株価が一時前日比2,423.62円安の4万9,073.58円と5万円割れの水準まで売られた。終値は同比1,284.93円安の5万212.27円だった。

AI関連株がけん引役となり、10月の日経平均は月間で7,478円、16.6%の上昇を見せていた。ここまでの急騰で高値警戒感が強まっていたところに、米国大手金融機関トップの発言が急落の引き金となった。

ゴールドマンサックスのデービッド・ソロモンCEO(経営最高責任者)が香港での会合で「相場が10~20%下がる可能性がある」、モルガンスタンレーのテッド・ピックCEOも10~15%の調整の可能性に言及したと伝わり、4日の米国市場ではナスダック総合指数が2.03%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.01%の下落となった。マグニフィセント7など巨大テック企業の下げがきつくなった。ただ、テッド・ピックCEOは株価の調整は「健全な展開」「システマティックリスクは恐らく縮小している」とも述べており、相場が崩落するような展開は想定していない。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月5日(水)☆[概況/大引け]

1284円安の5万212円。AI・半導体関連が安い

大引けの日経平均は1,284円安の5万212円、TOPIXは41ポイント安の3,268ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は314、下落銘柄数は1,263。出来高は34億4,287万株、売買代金は9兆582億円。
米国でサブプライム住宅ローンの破綻を見越した「世紀の空売り」で有名になったマイケル・バーリ氏が率いるサイオン・アセット・マネジメントが、エヌビディアの株価下落で利益を得られるプットオプションを購入していたことが判明した。
AIバブルに対する警戒感から、東証ではソフトバンクグループ(9984)やアドバンテスト、ディスコやフジクラ、イビデンなどのAI・半導体関連が売られた。
日経平均は前引け間際に2,423円安の4万9,073円となった。

詳しくはコチラ

関連記事