11月10日(月)のマーケット
11月7日のNYダウは小反発、ナスダックは小幅続落。11月のミシガン大学消費者信頼感指数は50.3と10月確報値の53.6から低下し、市場予想の53.2を下回った。NYダウは一時416ドル安となったが、民主党が政府のつなぎ予算成立に向けて歩み寄りを提案したことで買い戻しが入った。サンディスクが反発し、エクソン・モービルが買われた。オンライン旅行会社のエクスペディア・グループは第3四半期決算が好調で大幅高。半面、テスラは続落となり、グーグルが売られ、イーライリリーは7日ぶりに反落した。NYダウは前日比74ドル(0.16%)高の46,987ドル。NASDAQ総合指数は前日比49ポイント(0.21%)安の23,004。S&P500指数は前日比8ポイント(0.13%)高の6,728。
米国政府機関閉鎖の終結期待で日経平均は反発。日本株のドル建てリターンが米国株を上回り、米国資金が日本の成長株に流入しているとゴールドマン・サックスがみていることも報じられた。AI・半導体関連が引き続き物色された。中でもキオクシアやTOWAの上げが目立った。メルカリは第1四半期好決算で大幅高。オリンパスは27年3月期までに約2000人の人員削減も発表し買われた。三菱重工は通期事業利益予想を据え置いたことで安い。
スタンダード市場では、政府が経済安保政策で造船業の再生に向けた行程表の策定を打ち出すと報じられ、造船関連が買われた。トレードワークスは第3四半期累計が営業黒字転換となり大幅高。ソネックは上期好決算と期末配当予想の増配を発表しストップ高。ヨネックスは7~9月期が大幅減益で急落。
グロース市場では、オンコリスバイオファーマが11月20日に厚労省の部会でオーファンドラッグ指定の審議が行われるため連日の株価上昇。暗号資産関連のイオレが大幅続伸。VTuber事務所のカバーは東海東京インテリジェンス・ラボが新規強気判断で高い。ククレブは3日続落。
日足チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。先週末から高値・安値共に切り上がり、5日移動平均線(5万756円)を上抜いた。5万1000円台目前まで上値を伸ばして、一目均衡表の転換線(5万855円)上に浮上。買いトレンドを確認する形となった。
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注目記事 Pick up
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【外食、逆風下で好決算相次ぐ 価格改定、攻めの出店など寄与】
日本証券新聞11月11日(火)紙面1面記事掲載
物語コーポは海外事業に注力
週明けの東京株式市場では米政府機関再開への期待や好決算銘柄を物色する動きから、日経平均株価の上昇幅が600円を超えた。前週末7日は外食大手が相次いで決算を発表。物価高騰の逆風の中、価格改定や出店戦略、独自のマーケティング施策などによる各社の奮戦ぶりが確認された。中でも「食べ放題」などお得感ある業態や、低価格業態の好調が目立つ。
「焼肉きんぐ」を主力とする物語コーポレーション(3097・P)は、決算を受けて一時11.6%高と急騰。今6月期第1四半期決算は売上高355億9,900万円(前年同期比19.6%増)、営業利益27億3,300万円(同15.6%増)と2ケタ増収益を達成した。焼肉業態では平日夜・ランチ帯を中心とした来店客数の減少を主因に既存店売上高が前年割れとなったが、これをラーメン業態や寿司・しゃぶしゃぶの食べ放題専門店「ゆず庵」業態が補った。いずれも来店客数・客単価ともに好調で、価格改定や高付加価値商品の開発などが功を奏している。
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今日の市況概況
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11月10日(月)☆[概況/大引け]
635円高の5万911円。米政府機関閉鎖の終結期待

大引けの日経平均は635円高の5万911円、TOPIXは18ポイント高の3,317ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,201、下落銘柄数は364。出来高は24億1,605万株、売買代金は6兆801億円。
米国議会上院は、連邦政府機関の閉鎖を終わらせるための法案を前進させる手続き上の表決を実施し、可決した。
下院での審議が注目されているが、時事通信は、政府機関の一部閉鎖は解除に向け、大きく前進した。今週中にも再開される可能性があると報じた。
米国政府機関閉鎖の解除が近づいているという期待から日経平均は反発した。
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