11月12日(水)のマーケット
11月11日のNYダウは3日続伸、ナスダックは反落。イーライリリーやファイザー、メルクといった医薬品株が買われた。一方、エヌビディアはソフトバンクグループが保有する全株式を売却したと発表したことで下落した。NYダウは前日比559ドル(1.18%)高の47,927ドル。NASDAQ総合指数は前日比58ポイント(0.25%)安の23,468。S&P500指数は前日比14ポイント(0.21%)高の6,846。
プライム市場では、三井金属がAI関連銅箔の生産増強計画で急騰。三井海洋開発は業績予想の上方修正でストップ高。オプトランは減益決算だったが受注拡大で買われた。一方、ソフトバンクGは好決算と株式分割を発表したが、オープンAIへの12月の出資への評価益も計上したため、利益の先食いという見方から下落した。ソフトバンクGの売却により米エヌビディアが売られたため、半導体関連も安い。タカラバイオは営業赤字予想と無配に下方修正し大幅安。
スタンダード市場では、助川電工が2日連続ストップ高。BitcoinJも2日連続ストップ高。ユビキタスAIは大幅続伸。ミナトHDは上期大幅増益でストップ高。ジオマテックは三井金属向けの次世代半導体パッケージ向け特殊キャリアの第二ライン完成でストップ高。トレードワークスは反落。
グロース市場では、AI開発のエクサウィザーズが業績予想の上方修正でストップ高。MTGはヘアケア製品のヒットなどによる好決算でストップ高。新築投資用マンションのタスキは好決算でストップ高。Vチューバー事務所のカバーは上期営業減益で大幅安。転職支援のROXXは赤字決算で安い。
日足チャート上では、長めの下ヒゲを伴う実体線の短い陽線。5日移動平均線(5万795円)を割り込む時間帯も見られたが、押し目買いも入り大引けでは5万1000円台乗せ。5日移動平均線の傾きも上向きに転じており、買い需要の強さも感じさせる動きとなった。
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注目記事 Pick up
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【SBG、日米株価の重しに】
日本証券新聞11月13日(木)紙面1面記事掲載
好決算も出尽くし感で反落 NVIDIA全株売却
12日の東京株式市場は、好決算を発表した企業が引き続き多かったものの、米ハイテク株安の流れを受けて小幅高の5万1,063円となった。日米とも株価の重しとなったのがソフトバンクG(SBG、9984・P)。好決算にもかかわらず、出尽くし感もあり一時10%以上値下がりの反落。さらに、11日の決算発表時に、保有する米NVIDIA株を全て売却したと発表したことで、ニューヨーク市場でエヌビディア株が2.9%安になるなど、AIブームの先行き不透明性を高めたからだ。
同日の決算説明会でSBGの後藤芳光取締役専務執行役員CFO(最高財務責任者)は10月に、NVIDIAの3210万株全てを58億ドル(約8,900億円)で売却したことを表明した。このほか米Tモバイル4,020万株も上期に92億ドル(約1兆4,000億円)で売却したという。
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今日の市況概況
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11月12日(水)☆[概況/大引け]
反発。三井金属と三井海洋開発は大幅高だがソフトバンクGは下落

大引けの日経平均は220円高の5万1,063円、TOPIXは37ポイント高の3,359ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,241、下落銘柄数は348。出来高は27億8,471万株、売買代金は7兆5億円。
日経平均は反発。
三井金属は通期予想の上方修正と、AIサーバーやデータセンター向けの高周波基板用電解銅箔の生産能力増強計画が成長期待を高め大幅高。
三井海洋開発は業績予想の上方修正でストップ高となった。
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