11月13日(木)のマーケット
11月12日のNYダウは4日続伸、ナスダックは続落。AMDは最高経営責任者(CEO)が向こう3~5年間の平均年間増収率は35%超になるだろうと述べ、AIデータセンター関連の同期間の平均年間増収率は80%になる見込みと説明したため買われた。シスコシステムズは業績予想の上方修正で上昇。オクロはアイダホ国立研究所に計画中の核燃料製造施設に関して、米エネルギー省から核安全設計の承認を得たことが好感された。一方、アマゾンやオラクルは売られた。NYダウは前日比326ドル(0.68%)高の48,254ドル。NASDAQ総合指数は前日比61ポイント(0.26%)安の23,406。S&P500指数は前日比4ポイント(0.06%)高の6,850。
日経平均株価は続伸。米国政府機関閉鎖終了を好感。高市内閣が来週閣議決定する経済対策も支援材料。SWCCが好決算効果で2日連続ストップ高となり、他の電線株もツレ高。エムスリーは好決算で野村証券による目標株価引き上げも後押ししストップ高。メイコーはAIサーバー向け高多層事業に参入計画でストップ高。いすゞはGS証券が目標株価を引き上げで大幅高。ソフトバンクGは続落。ニッパツはデータセンター関連だが減益決算が失望されストップ安。
スタンダード市場では、バッファローが業績上方修正と株主優待制度の拡充でストップ高。川西倉庫は中期経営期間中に特別配当100円を継続すると発表しストップ高。南海化学は株主優待制度の新設で上伸。BitcoinJPNは日本取引所が暗号資産トレジャリー企業の規制強化検討でストップ安。
グロース市場では、MTGが大幅続伸。免疫生物研は抗HIV抗体で米国でも特許を取得し大幅高。スマートドライブは今期予想が好感されストップ高。IoTとAI関連のソラコムは好決算でストップ高。顧客分析基盤のプレイドは今第1四半期を営業減益で予想したため急落した。
日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。5日移動平均線(5万875円)を割り込むことなく堅調地合いを維持。前日から上値・下値共に切り上げる形となった。
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注目記事 Pick up
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【MBO&TOB発表ラッシュに“死角”あり?】
日本証券新聞11月14日(金)紙面1面記事掲載
プレミアムは十分、でも資産価値評価は…
MBO(経営陣の参加する企業買収)を中心に株式非公開化を目指すTOB(株式公開買い付け)発表が雨あられの様相。12日引け後には、パリミキHD(7455・S)と杉田エース(7635・S)がMBO、スター精密(7718・P)は大株主の米タイヨウ・パシフィック・パートナーズ系ファンドによる完全子会社化に向けたTOBを発表。3銘柄は当然のように朝方から大量の買い物を集め、そろって大引けストップ高比例配分となった。
タイヨウ・パシフィックといえば、かねて「友好的アクティビスト」を標ぼうし、昨年にはローランドDGのMBOを(途中、ブラザー工業による“同意なきTOB”を招きつつも)成功させたこととでも注目を集めた。ちなみに、タイヨウの過去の大量保有報告書・変更報告書提出状況を追うと…。昨年から全国保証、ジンズHD、トプコン、ローランドDG、NHネオケム、ペプチドリーム、NISSHA、ネクセラファーマ、アルバック、ラクーンと保有比率5%割れ(報告義務解除)が続出しており、スター精密も外れる。唯一残るのが、今春まで着実に買い増してきたマクセル(6810・P)だ。
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今日の市況概況
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11月13日(木)☆[概況/大引け]
続伸。米政府機関の再開を好感。SWCC効果で電線が高い。メイコーもAIサーバー関連

大引けの日経平均は218円高の5万1,281円、TOPIXは22ポイント高の3,381ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は947、下落銘柄数は605。出来高は24億6,649万株、売買代金は6兆2,524億円。
トランプ米大統領が12日に、連邦政府機関の一部閉鎖を終わらせるための暫定財源を確保する「つなぎ予算案」に署名した。
打撃を受けた米国経済が今後は修復されていくという見方から、日経平均は続伸となった。
日本政府が来週、物価高対策などの経済対策を閣議決定することも支援材料となった。
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