TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】12月1日(月)
コラム2025年12月1日

【本日のマーケット】12月1日(月)

12月1(月)のマーケット                                                                   

11月28日の米国株は感謝祭明けの短縮取引の中、5日続伸となった。引き続き、12月のFOMC(連邦公開市場委員会)での利下げ期待がマーケットを支えた。取引所運営会社のCMEグループで技術的な障害が発生し、11時間あまり取引が中断。株式・債権・通貨・コモディティ等の取引に影響が出たが、取引量が減少していたことが幸いした。個別では、インテルがアップルの最下位モデル向けのプロセッサーを27年から出荷するとのアナリスト見通しが材料視され10%超の急騰。アマゾンは1.8%上昇。ブラックフライデーセールの本格化から小売株も堅調。ウォルマートは最高値となった。対してエヌビディアは1.8%安となった。NYダウは前日比289ドル(0.61%)高の4万7,716ドル。NASDAQ総合指数は前日比151ポイント(0.65%)高の23,365。S&P500種株価指数は同36ポイント(0.54%)高の6,849。

日経平均は一時1000円を超える下げ幅。植田日銀総裁が講演で企業の賃上げスタンスに関して精力的に情報収集していると述べたため、12月の利上げ予告と警戒された。その他、巨額の補正予算を受けて、財源確保のため将来の増税リスクや「日本売り」への不安も一部で抱かれた。キオクシアやフジクラ、アドバンテスト、東電、三井E&S、住友ファーマの下げが目立った。銀行株は日銀による利上げ観測で買われたが、不動産株は売られた。

スタンダード市場では、名村造船やワークマン、アサカ理研が売られ、日本アビオニクスも安い。BitcoinJはストップ安。オプトエレクは日本エイサーなどとの資本提携が好感されストップ高。ウィルソンLWは米国トップビジネススクールと共同プログラム開発でストップ高となった。

グロース市場では、レナサイエンスが大幅反落。Amaziaは3日続落。unerryも3日続落。免疫生物研は5日連続ストップ高。ラクオリア創薬は米国特許査定でストップ高。PRISMBioも特許取得でストップ高。トランスジェニックとフェニックスバイオにも買いが入った。

日足チャート上では、上下に短いヒゲを伴う大陰線。5日ぶりの大幅反落となり、5万円の大台割れ。25日移動平均線(5万255円)を下放れて、5日移動平均線(4万9588円)も下回った。先週1週間の上昇分の半分ほどを帳消しにしてしまう下落となった。明日以降、5万円の壁が意識される展開となるか注目される。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

12月1日、SBIGAMとレオスひふみが統合
 日本証券新聞12月2日(火)紙面1面記事掲載

本音90%で統合経緯、今後を語る レオス・キャピタルワークス 藤野英人代表取締役社長

9月末、SBIグローバルアセットマネジメント(SBIGAM、4765・P)と、SBIレオスひふみ(以下レオスひふみ)が統合を発表した。SBIGAMを存続会社、レオスひふみを消滅会社とする吸収合併方式を採用し、合併効力発生日の12月1日にレオスひふみの株式は1株当たり0.36株の割合でSBIGAM株式に交換・交付された。統合に伴いレオスひふみのグループ会社であるレオス・キャピタルワークス、レオス・キャピタルパートナーズ、フィナップ、Kiffyは、SBIGAMの子会社へ移行した。レオスひふみ創業社長の藤野英人氏に統合の経緯や狙いを聞いた。藤野氏は引き続きレオス・キャピタルワークスの社長を務める。

――9月末にリリースを拝見した時、意外感があった。上場会社としてレオスひふみの名前がなくなることに寂しさを感じる人も多い。統合の経緯をうかがいたい。

「ことの経緯はリーマン・ショックまでさかのぼる。リーマン・ショック時にほぼ経営破綻し、2009年にISホールディングスに持ち株を全て放出してオーナーでなくなった。この状況が結局2025年まで16年間ずっと尾を引いた」

「ISホールディングスは買収後、赤字を掘りながらも投資を続けた。2018年にISホールディングスの株式売却意向もあり上場することになったが、結果的に上場はいったん延期に。それを受け、彼らも資金需要があるため当社株式の譲渡を検討。ISホールディングスの遠藤昭二社長に『どこに売るかは君が選択して』と言われ、メガバンク系、生保系、SBIHDの3つを提示された。悩んだが、メガバンク系や生保系は社長が変わると一気に方針が変わる。このためコミュニケーションの相手が一人=北尾吉孝会長兼社長、かつ、時代が変化し今後金融業界で強い立ち位置になるであろうSBIがベストと判断した。SBIはその段階では『上場を目指してね。上場したら保有比率を下げていく』という考えを持っていた。僕らは早期に上場して会社の価値と株価を高め、SBIは保有比率を下げ売却益を得るシナリオは、お互いにとって良いものだった」

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

12月1日(月)☆[概況/大引け]

一時1000円を超える下げ幅

大引けの日経平均は950円安の4万9,303円、TOPIXは40ポイント安の3,338ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は325、下落銘柄数は1,243。出来高は21億6,799万株、売買代金は5兆3,835億円。
日経平均は一時1000円を超える下げ幅となった。
植田日銀総裁が講演で企業の賃上げスタンスに関して精力的に情報収集していると述べたため、12月の利上げ予告と受け止められた。

詳しくはコチラ

関連記事