12月10日(水)のマーケット
12月9日のNYダウは続落、ナスダックは反発。エヌビディアが小幅安。トランプ政権はエヌビディアのAI用GPU(画像処理半導体)の「H200」の対中輸出を認めたが、中国は「H200」の利用許可を制限する方策を議論していると報じられた。中国当局は国内メーカーの育成を目指していることが理由。JPモルガン・チェースが売られた。来年の支出額がアナリスト見通しを上回るとの予想を示した。AI関連のコアウィーブが買われた。NYダウは前日比179ドル(0.38%)安の47,560ドル。NASDAQ総合指数は前日比30ポイント(0.13%)高の23,576。S&P500指数は前日比6ポイント(0.09%)安の6,840。
米国FOMCを控え、様子見姿勢から反落したが、下げ渋りも見せた。キオクシアやレーザーテックが売られた。サンリオはSBI証券が下期以降の懸念材料を指摘し下落した。三井E&Sが安い。一方、三井金とDOWAはSMBC日興が格上げ、ホンダは野村が格上げし上昇した。日銀が来週の決定会合で利上げを実施すると追加利上げは当面ないとの見方が広がるという想定で不動産株が買われた。NISAに子ども用と高齢者用の創設検討で証券株が高い。
スタンダード市場では、名村造船やジャパンエンジンなどの造船の国策関連が利益確保の売りに押された。防衛関連の日本アビオニクスが反落。一方、フィジカルAI関連のヒーハイストと菊池製作所は連日のストップ高。ロボット用ケーブルのJMACSとAI警備関連のRSCがストップ高。
グロース市場では、ドローン関連のリベラウェアは第1四半期が営業赤字で急落した。ヘリオスは脳梗塞急性期治療薬の申請を後回しにすることが失望されストップ安。サンバイオは出荷条件解除の一部変更承認を取得したことで大幅高。アクリートは今期復配期待でストップ高。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。5万1000円台まで上値をのばしたが、売りに押された。下値は5万300円台と上下値幅770円ほどとなった。その後買い戻しも入り、終値では5日移動平均線(5万672円)をわずかに下回る水準で大引けを迎えた。
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注目記事 Pick up
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【AI相場へのアプローチ フィジカル、先端材料素材がキーワードに】
日本証券新聞12月11日(木)紙面1面記事掲載
三井金、レゾナックなどマーク
10日の東京株式市場は買い先行で始まったものの、一巡後はさえない展開。日経平均株価は朝方に5万1,000円台まで上昇したが、その後はマイナス圏に沈んだ。
米国で10日まで開催されているFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を待ちたいとのムードが強く、様子見となった。利下げ自体はほぼ規定路線とみられるが、会合後のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見、参加者のドットチャートなど、2026年以降の金融政策に関連する情報を待っている。
国内では18~19日に日銀政策決定会合が開かれ、こちらは利上げが既定路線として織り込まれている。米国同様に26年の政策に関し、植田総裁の会見で何らかのヒントが示されるのかが焦点。会合終了後の株式市場の立ち合いは大納会を含めても7営業日、年内受け渡し最終日は26日のスケジュールを踏まえると、明確なトレンドは出にくい。
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今日の市況概況
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12月10日(水)☆[概況/大引け]
日経平均は下げ渋り、TOPIXは小幅高

大引けの日経平均は52円安の5万602円、TOPIXは4ポイント高の3,389ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,079、下落銘柄数は477。出来高は22億4,943万株、売買代金は5兆6,697億円。
米国FOMCの結果発表を控え、様子見姿勢から反落したが、下げ渋りを見せた。
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