12月11日(水)のマーケット
12月10日のNYダウは3日ぶりに反発。ナスダックは続伸。FOMCは0.25%の利下げを決定したが、賛成9人、反対3人だった。3人の反対票が出たのは2019年以来。FOMCメンバーによる政策金利予測の中央値では、2026年の利下げは1回と従来と同じだった。その他、12日から月額400億ドル(約6兆2500億円)の財務省短期証券の購入を開始すると発表した。FRBのバランスシートの引き締めに伴って減少した準備金残高を再び積み上げる狙い。発電設備など電力インフラを手掛けるGEベルノバは、配当を2倍に引き上げ、自社株買い枠を増やすことを発表したため買われた。マイクロソフトはインドとカナダでAIインフラや人材育成を中心とする大規模投資を行うと発表したが、株価は下落した。ネットフリックスは下落。ワーナー・ブラザース・ディスカバリーに対する買収で、パラマウント・スカイダンスはネットフリックスを上回る条件を提示した。NYダウは前日比497ドル(1.05%)高の48,057ドル。NASDAQ総合指数は前日比77ポイント(0.33%)高の23,654。S&P500指数は前日比46ポイント(0.67%)高の6,886。
米オラクルの第2四半期は設備投資が前年同期比3倍だが、売上高はアナリスト予想に届かず、巨額AI投資に見合う収益確保が警戒され時間外取引で大幅安。米オラクルと「スターゲート」計画を進めるソフトバンクGも売られた。米株先物下落も加わり、後場の日経平均は一時5万円割れ。防衛関連も安い。ANYCOLORは上方修正値がアナリスト予想に届かず急落した。キオクシアとアドバンテストは反発。三井物産は地熱発電技術の米社と資本提携で高い。
スタンダード市場では、ロボット関連の菊池製作所とRSCが反落。アサカ理研が軟調。東映アニメが年初来安値。倉元製作所が反発。リバーエレテックが大幅高。メモリー価格上昇を材料視しAKIBAが大幅反発。宇野沢組鉄工所は半導体製造装置向け真空ポンプが注目された。
グロース市場では、AI関連の豆蔵が大幅続落。サンバイオが大幅反落。AI関連のpluszeroは今期予想が四季報予想を下回り大幅安。Gオイスターは株主優待制度の再開でストップ高。カルナバイオは2日連続ストップ高。不正検知サービスのかっこは赤字幅縮小予想でストップ高。
日足チャート上では、寄付き後が高値となる長めの陰線。反発スタートで5万800円台まで買われたが、強い売り圧力に押された。下値は5万円を割り込む場面も見られたが、終値では25日移動平均線(5万90円)を回復して下値での買い需要を確認する形となった。
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注目記事 Pick up
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【米 予想通りの利下げ 次の焦点は日銀会合 2026年は金融正常化進展】
日本証券新聞12月12日(金)紙面1面記事掲載
銀行セクター 三菱UFJ、みずほなどマーク
米国で9~10日に開かれたFOMC(米連邦公開市場委員会)では事前の予想通り0.25%の利下げが決まり、政策金利の誘導目標を3.50~3.75%とした。市場には安心感が広がり、NYダウが500ドル近い上げで11月12日の最高値4万8,254ドルに迫ったほか、S&P500も10月の最高値を上回る場面があった。
投票権を持つ12人中9人が利下げに賛成、ドットチャート(会合参加者の政策金利見通し)は2026年に1回の利下げを示す見通しとなり、9月会合からの変化はなかった。また、FRB(米連邦準備制度理事会)はバランスシート(BS)の水準を維持するため、短期国債(TB)を月間400億ドルのペースで購入することも決めた。BS縮小により短期金融市場で強まっていた金利上昇圧力を緩和することが目的で、市場では前向きに受け止められた。
パウエルFRB議長は会見でインフレについてはトランプ関税の影響による一時的なものとの見方を示し、雇用情勢については従来通り慎重な姿勢を維持した。
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今日の市況概況
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12月11日(木)☆[概況/大引け]
米オラクルの時間外取引下落が響いた

大引けの日経平均は453円安の5万148円、TOPIXは31ポイント安の3,357ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は251、下落銘柄数は1,305。出来高は20億933万株、売買代金は5兆3,942億円。
米オラクルの第2四半期は設備投資が前年同期比3倍だったが、売上高はアナリスト予想に届かず、巨額AI投資に見合う収益確保が警戒され時間外取引で大幅安となった。
米オラクルと「スターゲート」計画を進めるソフトバンクグループも売られた。
米株先物下落も加わり、後場の日経平均は一時5万円割れとなった。
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