12月15日(月)のマーケット
12月12日のNYダウは3日ぶり反落。ナスダックは続落。半導体大手のブロードコムは、AI向け半導体の受注が拡大し、8~10月期の純利益が前値同期比97%増だったが、株価は大幅安となった。オープンAIとは2026年~2029年にかけて契約しているが、タンCEOが2026年の売上高は期待していないと述べた。エヌビディアも売られた。オラクルが続落。GEはシティが新規に「Buy」と発表したことで買われた。商業航空宇宙、防衛、造船、宇宙分野で「多くのメガトレンド」に直面している。RTXやボーイングも新規に「Buy」。NYダウは前日比245ドル(0.51%)安の48,458ドル。NASDAQ総合指数は前日比398ポイント(0.25%)安の23,195。S&P500指数は前日比73ポイント(1.07%)安の6,827。
先週末の米国でブロードコムとオラクルが下落したため、週明けの東証ではソフトバンクGやアドバンテストが売られ、日経平均は一時5万円割れ。三菱重工やファナックも下落。日本製鉄は5年間で6兆円投資すると発表したため、財務負担が警戒された。NSSOLは恩恵期待で高い。日経平均は下落したが、東証プライム市場全体では上昇銘柄の方が多かった。トヨタやメガバンク、イオン、リクルートが買われた。神戸物産は今期計画が好感された。
スタンダード市場では、エス・サイエンスが株主割り当てによる新株予約権を発表しストップ高。山岡家は業績予想の上方修正で買われた。のむら産業は好決算で急騰。米価の高止まりを背景に、鮮度保持や小袋ニーズに応える包装機械の受注・販売が好調。リバーエレテックは反落。
グロース市場では、colyは第3四半期累計が営業赤字だったが、2022年に開示した契約相手はウォルト・ディズニー・ジャパンだったと公表したためストップ高。スマレジは11月末に年間経常収益が100億円と突破したと発表し急騰。 GENDAは第3四半期累計が減益決算で売られた。
日足チャート上では、下ヒゲを伴う陰線。大幅反落となり、先週末の上昇分を打ち消す格好となった。終値では5日移動平均線(5万482円)を割り込んだが、25日移動平均線(5万84円)で下げ止まった形。5万円割れ水準では押し目買い需要がうかがえる。
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注目記事 Pick up
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【上場廃止社数、IPO社数をダブルスコアで圧倒】
日本証券新聞12月16日(火)紙面1面記事掲載
JPX山道CEO 「上場の『数』ではなく『質』にこだわる」
2025年の東証上場廃止社数は119社と、東証と大証が経営統合した2013年以降で過去最多。東証IPO社数(59社)を大きく上回り、ダブルスコア状態となった。
119社の内訳は、完全子会社化が13社、支配株主などによる買収27社、他社による買収49社、MBO(経営陣による買収)26社、その他4社。東証市場改革による上場維持基準の引き上げや、資本コストや経営の効率化を求める東証や投資家からの圧力、ガバナンス意識の高まりなどにより、グループ・事業再編を進めるM&Aや親子上場解消などが活発化している。
IPO社数は、主戦場であるグロース市場の低迷や市場改革、未上場のまま成長できる環境整備などを背景に本年は13年以来の70社割れ。26年もIPO社数は今年と同程度が想定されている。一方、上場廃止社数は増加が読まれ、政府も経済安保の観点から非公開化の議論を進める流れが生じており、東証上場社数としては減少傾向が続くとみられている。
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今日の市況概況
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12月15日(月)☆[概況/大引け]
半導体関連が売られ、日経平均は下落したが、TOPIXは上昇

大引けの日経平均は668円安の5万168円、TOPIXは7ポイント高の3,431ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,238、下落銘柄数は339。出来高は22億6,473万株、売買代金は5兆1,128億円。
先週末の米国でブロードコムとオラクルが下落したため、週明けの東証ではソフトバンクグループやアドバンテストが売られ、日経平均は一時5万円割れとなった。防衛関連の三菱重工やフィジカルAI関連のファナックも下落した。
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