12月24日(水)のマーケット
12月23日の米国株式市場は4日続伸。S&P500は最高値を更新した。7~9月期の実質GDPは前期比年率4.3%成長となり、市場予想の3.3%成長を大きく上回り、4~6月期の3.8%成長からも伸び率が拡大した。株高の恩恵を受ける高所得者層の消費が活発だったことやAIブームによる設備投資も寄与した。米国景気が堅調で長期金利が上昇したため、NYダウは序盤に108ドル安となったが、その後は切り返した。エヌビディアやブロードコム、アマゾンが買われた。デンマーク製薬大手ノボノルディスクは、米食品医薬品局(FDA)が肥満治療用飲み薬を承認したことを受け、上昇した。イーライ・リリーは小幅安。NYダウは前日比79ドル(0.16%)高の48,442ドル。NASDAQ総合指数は前日比133ポイント(0.57%)高の23,561。S&P500指数は前日比31ポイント(0.46%)高の6,909。
半導体関連と非鉄株が買われたため、序盤は上昇していたが、クリスマス休暇で海外投資家の参加が減っており、後場は小幅安に。SBGやソニーG、三菱UFJや東京海上が安い。三井E&Sは反落。一方、キオクシアとアドバンテストは反発。SCREENはモルガン・スタンレーが目標株価を引き上げた。金・銀・銅の最高値更新を受け、住友鉱山をはじめとした非鉄株が買われた。サッポロHDは不動産事業をKKR陣営に売却と報じられ上昇した。
スタンダード市場では、誠建設と津田駒が反発しストップ高。フィジカルAI関連のヒーハイストも反発。レアアース関連のアサカ理研は続伸。AIストームが直近安値圏から続伸。YEデジタルは第3四半期決算で買われた。協和コンサルは自衛隊関連で上昇。テクノホライゾンとJMACSは反落。
グロース市場では、ウェリタスが2日連続ストップ高。TORICOは5日続伸。直近新規公開株のパワーXが大幅反発。アストロスケールは英国子会社が欧州宇宙機関から調査案件受注で上昇した。GAtechは続落。AI関連のヘッドウォータースは販管費が重く、安値更新となった。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。4日ぶりに小反落となったが、上値はパラボリックの陽転値(5万635円)にタッチする場面も見られた。海外投資家がクリスマス休暇中で、売買代金は5ヵ月ぶりの4兆円割れとなった。
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【金・銀・銅がそろって最高値 非鉄系資源株、強調展開続く】
日本証券新聞12月25日(木)紙面1面記事掲載
金銀白金ETFも高値続出
住友金属鉱山(5713・P)、DOWAHD(5714・P)、三菱マテリアル(5711・P)が新高値。貴金属ETFのWisdomTree金(1672)、WisdomTree銀(1673)、WisdomTreeプラチナ(1674)、純プラチナ(1541)、純銀(1542)は最高値を付けた。
23日のCOMEX(ニューヨーク商品取引所)で、金先物は取引の中心となる2月限が一時前日比61ドル高の1オンス=4,530ドルまで上昇し最高値更新。銀、銅の先物も最高値更新。ベースメタル(汎用金属)の銅は需給ひっ迫が主因だが、金・銀はドル安警戒に米国とベネズエラ間の緊張が加わり強調展開が続いている。米国株式市場でも世界最大級の金鉱会社であるニューモント(NEM)や、銅・金などの大規模鉱山をアメリカ大陸で展開するフリーポート・マクモラン(FCX)が52週高値更新と資源株が上昇した。
こうした流れが日本株に波及。冒頭の非鉄系資源株大手のほか、貴金属リサイクルの松田産業(7456・P)とAREHD(5857・P)が引き続き買われ、ともに上場来高値更新。
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今日の市況概況
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12月24日(水)☆[概況/大引け]
クリスマス休暇の影響で小幅安

大引けの日経平均は68円安の5万344円、TOPIXは15ポイント安の3,407ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は544、下落銘柄数は1,000。出来高は17億577万株、売買代金は3兆9,281億円。
半導体関連と非鉄株が買われたため、序盤は上昇していたが、クリスマス休暇で海外投資家の参加が減っており、後場は小幅安となった。
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