12月25日(木)のマーケット
12月24日の米国株式市場はクリスマスで短縮取引だったが、5日続伸となり、NYダウは約2週間ぶりに最高値を更新し、S&P500も最高値を更新した。12月の最後の5営業日と年初の2営業日の期間に株価が上昇する傾向があることを指す「サンタクロース・ラリー」が期待された。スポーツ用品のナイキが上昇。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、ナイキの筆頭社外取締役も務めているが、ナイキのエリオット・ヒルCEOによる経営再建への取り組みを評価し、295万ドル(約4億6000万円)相当を購入したことが明らかになった。クック氏が購入したのはナイキのクラスB株5万株で、保有株は10万5480株になった。クラスAやクラスBは議決権の違いを示す。マイクロン・テクノロジーやコストコが高い。インテルとエヌビディアは小幅安。エヌビディアが最近、インテルの先進的な製造技術「18A」プロセスを利用して自社半導体の生産が可能かどうかを試験したものの、その後の進展を見送ったと報じられた。NYダウは前日比288ドル(0.60%)高の48,731ドル。NASDAQ総合指数は前日比51ポイント(0.22%)高の23,613。S&P500指数は前日比22ポイント(0.32%)高の6,932。
日経平均はもみ合い。海外投資家はクリスマス休暇で、日本企業の自社株買いは四半期末5営業日が自粛期間ということが影響した。フジメディアは村上世彰氏らが関わる投資会社からTOB想定の報告を受けたことで上昇。楽天Gはエコシステム(経済圏)の拡大期待で高い。清水銀はSBIがグループ入りを打診と報じられ物色された。フジクラやアドバンテストは反落。住友鉱山や東邦亜鉛も利食い売りに押された。良品計画は乳液に悪臭と伝わり売られた。
スタンダード市場では、岡本硝子が上昇。クシムは来年2月の社名変更を発表し買われた。津田駒がストップ高を継続。大盛工業が3日続伸。小野測器は大型案件の受注獲得を発表したことで上昇した。名村造船は利益確保の売り。テクノホライゾンは続落。誠建設は反落しストップ安。
グロース市場では、免疫生物研がストップ高。ファンディーノは「ファンド」を通じた投資スキームを導入するため「第二種金融商品取引業」と「投資運用業」の登録準備で大幅高。Synsは急落。防衛省案件の落札が発表されたが、予算配分が明らかにされなかったことが失望された。
日足チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。十字足に近い近い形で売り買い拮抗が続いた。パラボリックの陽転値(5万555円)を目前に足踏み状態が続いている。クリスマス休暇のため海外投資家不在で、売買代金は2年ぶりの低水準で3兆円割れとなった。
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注目記事 Pick up
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【フジ・メディア 今度は「TOB思惑」】
日本証券新聞12月26日(金)紙面1面記事掲載
文春報道から丸一年の“現在地”を振り返る
26日でちょうど1年になる。フジテレビと中居正広氏の「女性トラブル問題」を報じた週刊文春発売日からだ。当時のフジ・メディアHD(4676・P)の値動きを振り返ると、発売前日から始まった続落を翌年1月9日までの8に伸ばし、この間14.1%安(1,863円→1,599円)。報道6日前の野村証券買い推奨で目先人気を集めていた分、ちょうどカウンターのような格好となった。そのまま奈落の底に沈むかと思われたところから始まった快進撃はチャート参照の通りだが、結果論とはいえ、野村の見立てが正しかったことになる。同証券はその後も小刻みに目標株価引き上げを続け、直近11月28日付では4,500円を掲げている。
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今日の市況概況
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12月25日(木)☆[概況/大引け]
大引けは小じっかり

大引けの日経平均は63円高の5万407円、TOPIXは10ポイント高の3,417ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,173、下落銘柄数は380。出来高は13億3,721万株、売買代金は2兆9,824億円。
日経平均はもみ合い。海外投資家はクリスマス休暇で、日本企業の自社株買いは四半期末5営業日が自粛期間ということが影響した。
ただ、大引けは小じっかりとなった。
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