12月26日(金)のマーケット
12月25日の米国株式市場はクリスマスの祝日で休場。
12月東京都区部の消費者物価の上昇率鈍化を好感。韓国でサムスン電子とSKハイニックスが来年2月に米エヌビディア向けに「HBM4」を量産開始と報じられ、半導体検査装置のアドバンテストなどが買われ、エッチングガスの関東電化も高い。クスリのアオキは自社株買いと設立40周年記念配当、中期経営計画が好感されストップ高。カカクコムはオアシスマネジメントによる保有判明で上昇した。一方、フジクラは続落。三井金属と日東紡は4日続落。
スタンダード市場では、津田駒が3日連続ストップ高。伊勢化学は1対10の株式分割の権利取りで高い。テクノホライゾンが反発し、JMACSが続伸。アルピコは株主優待制度の導入で買われ、fonfunは株式分割の発表で上昇した。誠建設は大幅続落。協和コンサルは8日ぶりに反落。
グロース市場では、農業総研のTOBが発表され買いが殺到した。直近新規公開株のパワーXが反発しストップ高。オンコリスバイオが大幅高。半導体製造装置部品のTMHがストップ高。アクセルスペースやバリュエンスが反落した。ウェリタスやフィードフォースが安い。
日足チャート上では、寄付きが安値となる陽線。上値は5万1000円目前まで伸ばし、パラボリックが陽転を示現。株価>5日移動平均線>25日移動平均線の順で移動平均線の傾きが上向きとなっており、好転がうかがえる。週足では、上下に短いヒゲを伴う陽線。引き続き、13週移動平均線(4万9559円)がサポートとなっている。5万円台の値固めの週となった。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。2025 年が暮れようとしています。様々な思いが去来します。
今年の金融市場は波乱万丈の展開がたて続けに起こりました。日経平均は史上初めて5万円の大台に乗せて、それだけを見ればこの上なく良好な相場環境でしたが、実際には実にむずかしい、判断に迷う状況の連続でした。
現在は5万円前後で値固めの時間帯に入っています。年末年始はこれくらいの水準で推移してくれることを祈ります。その間に次の展開をじっくりと考える時間帯に充てようと思います。
おそらく新年の相場も「AI革命」の破壊的な潮流から逃れることはできないでしょう。その観点から日本の強みを発揮できる企業を探してみたいと思います。
今年もお世話になりました。来年もよい相場でありますように。どうぞよいお年をお迎えください。
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注目記事 Pick up
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【2025年IPO総括 初値後のパフォーマンス、大幅改善】
日本証券新聞 12月29日(月)紙面1面TOP記事掲載
ベストIPOは技術承継機構 初値比3.5倍
2025年は66社が新規上場し、公開価格に対する初値勝敗は54勝10敗2分、勝率81%。近年勝率は24年(74.4%)、23年(69.8%)、22年(79.1%)、21年(82.5%)と推移しており、3年ぶりに80%台に復帰した。
公開価格から初値までの騰落率平均は△39.2%と前年に続き抑制的。近年の公開価格の適正化に向けた取り組みのほか、大手証券を中心にした案件選別や、未上場企業の資金調達環境整備などにより、需給主導で値が飛びやすい小型案件の減少などが要因に挙がる。東証のグロース改革(2030年からの上場維持基準の引き上げ)もあり、26年も全般落ち着いた初値形成が続くとみられている。
一方、初値形成後の株価は大健闘している。初値から現値(12月25日終値)までの騰落率平均は△2.6%とプラス圏を確保。
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今日の市況概況
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12月26日(金)☆[概況/大引け] 
東京都区部消費者物価の鈍化とサムスンなどの来年2月のHBM4量産開始を好感
大引けの日経平均は342円高の5万750円、TOPIXは5ポイント高の3,423ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は626、下落銘柄数は919。出来高は16億2,605万株、売買代金は3兆7,289億円。
日経平均は続伸。一時534円高の5万941円となったが、後場は手仕舞いで上げ幅を縮めた。
取引開始前に発表された12月の東京都区部消費者物価指数は、前年同月比2.3%上昇と、11月の同2.8%上昇から鈍化し、市場予想の2.5%上昇も下回った。
インフレ鈍化を受け、日銀が追加利上げに慎重になるという思惑から円安になり、株式が上昇した。
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