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コラム2025年12月29日

【本日のマーケット】12月29日(月)

12月29(月)のマーケット                                                                   

12月26日の米国株式市場は6日ぶりに小反落。テスラとパランティア・テクノロジーズが下落。ロケット・ラブUSAやASTスペースモバイルといった宇宙関連やイオンキューやDウェイブ・クオンタムなどの量子コンピューター関連が売られた。ディスカウントストアのターゲットは、アクティビスト投資家(物言う株主)のトムズ・キャピタル・インベストメント・マネジメントが相当規模を購入したと報じられ、上昇した。鉱山会社のフリーポート・マクモランは資源高を受けて買われた。NYダウは前日比20ドル(0.04%)安の48,710ドル。NASDAQ総合指数は前日比20ポイント(0.09%)安の23,593。S&P500指数は前日比2ポイント(0.03%)安の6,929。

12月18・19日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表され、今後も利上げ実施を求める意見があったことを受け日経平均は反落。キオクシアやアドバンテストなどの半導体関連は反落。トレンドマイクロはMSCI指数からの除外予想で調整。フジクラと住友電工はSMBC日興証券が光配線材市場は高い伸びが続き、両社を有望視したことで買われた。非鉄市況上昇を受け東邦亜鉛はストップ高。政府の造船業再生ロードマップで東洋エンジが大幅高。

スタンダード市場では、伊勢化学が1対10の株式分割により投資金額が下がり買いやすくなったことで大幅続伸。テクノホライゾンはフィジカルAI関連で大幅高。アサカ理研は貴金属回収関連で値を飛ばした。マクドナルドは株主優待や配当の権利落ちで下落。直近新規公開株のテラテクノは3日続落。

グロース市場では、パワーエックスが蓄電システムが関西電力に採用された効果が続き大幅続伸。免疫生物研がストップ高。暗号資産投資事業を開始するTORICOの物色人気も継続。WASHハウスは系統用分散型蓄電池事業で業務提携しストップ高。ヘリオスは損害賠償請求で提訴され大幅安。

日足チャート上では、下ヒゲを伴う陰線。下ヒゲ部分は5万300円台まで売られたが、大引けは5万500円台まで買い戻された。先週末からは上値・下値共に切り下げる格好となったが、5日移動平均線(5万488円)上は維持している。

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日経平均6万5,000円の可能性も 東海東京インテリジェンス・ラボ 平川昇二氏
 日本証券新聞12月30日(火)紙面1面記事掲載

26年は業績相場かバブル生成か

2026年の日経平均株価は春先に調整後、業績相場かバブル生成相場のどちらかとなり、強気シナリオでは年末に6万5,000円もあり得るーー。東海東京インテリジェンス・ラボの平川昇二チーフグローバルストラテジストは26日、メディア向け勉強会で初夢のようなシナリオを披露した。平川氏は昨年末の段階で、25年に日経平均5万円の大台になることを予想した当たり屋。今年も的中することが期待される。

平川氏は「今はバブルでないと思っている。春ごろまで調整した後、キーポイントは業績相場へ移行するか金融相場の継続か。いっそうの金融緩和ならばバブル生成相場へ向かう局面もあり得る」と分析している。

まず、長期金利上昇のため、日米株価とも春先までは崩れると予想している。目先はインフレ率の高止まり、主要国中央銀行のマネーサプライが足元でピークアウトしそうなどのファンタメンタルズ要因のほか、トランプ関税政策に米最高裁が厳しい判断をとる可能性があること、共和党政権のFRB(米連邦準備制度理事会)議長指名直後は長期金利が上がるというアノマリーがあることなど、株価を下げる要因はいくつもある。日本でも過去の午(ウマ)年の株価のパフォーマンスは悪く、平均的には春先まで下がっていることなどが挙げられる。

為替についても株価が下がるとリスク・オフになり、140円ぐらいまで円高になる可能性があるという。

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今日の市況概況
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12月29日(月)☆[概況/大引け]

日経平均は反落したがTOPIXは底堅さをみせた

大引けの日経平均は223円安の5万526円、TOPIXは3ポイント高の3,426ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は759、下落銘柄数は785。出来高は16億9,678万株、売買代金は4兆3,310億円。
12月18・19日開催の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表され、今後の利上げについて「当面は数カ月に1回のペースを念頭に」という意見があったことが警戒され、日経平均は反落した。

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