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コラム2025年12月30日

【本日のマーケット】12月30日(火)大納会

12月30(火)のマーケット                                                                   

12月29日の米国株式市場は続落。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループのニューヨーク商品取引所(COMEX)は、金先物や銀先物の投機抑制のため、12月29日に証拠金を引き上げた。銀先物や金先物が売られたため、鉱山会社のフリーポート・マクモランやニューモントが売られた。ロシアのプーチン大統領はアメリカのトランプ大統領との電話協議で、ウクライナがドローンでロシア北西部ノブゴロド州にある大統領公邸を「攻撃」したと訴えたため、和平が遠のいたという見方も影響した。なお、ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア側の主張を「新たな虚偽」だとして否定した。米国株の取引終了後だが、トランプ大統領はFRBの本部改修を巡る「無能さ」を理由にパウエル議長を提訴すると警告した。データセンターなどに投資しているデジタルブリッジ・グループは、ソフトバンクグループ(9984)が買収することで合意したと発表し上昇した。NYダウは前日比249ドル(0.51%)安の48,461ドル。NASDAQ総合指数は前日比118ポイント(0.50%)安の23,474。S&P500指数は前日比24ポイント(0.35%)安の6,905。

NY商品取引所が投機抑制のために証拠金を引き上げたことで、銀先物と金先物が下落。住友鉱山をはじめとした非鉄株が売られ、日経平均は朝方327円安となったが、新年相場への期待が下支えとなり、売り一巡後は下げ幅を縮めた。キオクシアやSBG、フジクラは売られ、東洋エンジは反落。一方、富士通はAI関連を評価した大和証券がレーティングを引き上げ上昇。養命酒は米投資会社KKRが優先交渉権と報じられ大幅高。十六FGなど地銀株が高い。

スタンダード市場では、伊勢化学と名村造船、アサカ理研、テクノホライゾンが反落した。津田駒は信用取引規制で大反落となった。大黒屋は新経営体制発足後の進捗を報告しストップ高。ウィルソンWLWが大幅続伸。アバールデータが大幅反発。AI検索最適化のジオコードが続伸。

グロース市場では、免疫生物研とパワーエックス、TORICOが反落。オンコリスバイオが再び物色。TMHとファインズがストップ高。いつもは一時3日連続ストップ高となったが伸び悩んだ。ワンプラが反発。農業総研は6日続伸。J・TECは変形性膝関節症への適用拡大で買われた。

日足チャート上では、ほぼ十字足となる陽線。前日終値近辺での推移が続いたが、初の5万円台での大納会で2025年を締め括った。週足では陰線となったが下値は切り上げて、上昇する13週移動平均線のサポートラインが継続した。月足では、十字足。わずかに陽線を示現し今年を締め括った。

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注目記事 Pick up
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日経平均6万円へ
 日本証券新聞2026年1月1日(木)紙面1面記事掲載

インフレ転換 資本構造改革 高市成長戦略

日経平均(週足)

トランプ関税で世界経済の行方に不透明感が強まった2025年4月、日経平均株価は3万円割れが意識される水準まで売られる場面もあったが10月には再び最高値を更新、5万円の大台に乗せた。中心となって相場をけん引してきたAI関連セクターには11月以降、バブル懸念が浮上、足元も警戒ムードは解けていない。しかし、企業業績は26年、27年と連続して最高益更新が見込まれるほか、高市政権の成長戦略など26年相場への期待は高い。

22年末の2万円台から、3年連続で1万円ずつ大台を切り上げてきた日経平均だが、26年は6万円台乗せが有望視される。

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今日の市況概況
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12月30日(火)☆[概況/大引け]

187円安の5万339円。直近2回の大納会・大発会パターンか?

大引けの日経平均は187円安の5万339円、TOPIXは17ポイント安の3,408ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は549、下落銘柄数は980。出来高は15億6,798万株、売買代金は3兆7,436億円。
NY商品取引所が投機抑制のために証拠金を引き上げたことで、銀先物と金先物が下落。住友鉱山を始めとした非鉄株が売られ、日経平均は朝方327円安の5万198円となったが、売り一巡後は下げ幅を縮めた。
ただ、2023年大納会と2024年の大発会がともに下落し、2024年大納会と2025年大発会もともに下落したため、今回の年末年始もその動きを踏襲するのではないかという見方から大納会の終盤はさえない動きとなった。

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