2月20日(金)のマーケット
2月19日の米国株式市場は反落。トランプ大統領は、イランに対する攻撃の可否を「10日以内」に決めると表明した。オンライン中古車販売のカーバナは10~12月期決算がアナリスト予想を下回り売られた。農機のディアは通期予想の上方修正で買われた。イラン情勢を受け原油高となり、石油・ガス会社のオクシデンタル・ペトロリウムは買われた。NYダウは前日比267ドル(0.54%)安の49,395ドル。NASDAQ総合指数は前日比70ポイント(0.31%)安の22,682。S&P500指数は前日比19ポイント(0.28%)安の6,861。
米軍が早ければ週末にイラン攻撃と報じられ、3連休前の日本株は反落。米ブルー・アウル・キャピタルのファンドで解約停止したことも他への波及が警戒された。iPS細胞を使った再生医療製品が了承された住友ファーマは当面の収益への影響は限られるという見方で大幅安。証券株が売られ、トヨタが安い。原油高による燃料コスト上昇懸念で空運が下落。住友電工や三井金属、IHIは高い。米ダルトン・インベストメント関連の栄研化学はストップ高。
スタンダード市場では、木村化工機が反落し、住石HDは3日続落。テクニスコが続落。ヨネックスは利食い売り。AIメカテックは5日続伸。日本ギアは大幅高が継続。ハーモニック・ドライブは米国で減速機やアクチュエーターを増産すると報じられ、急騰した。エイジスはTOB価格にサヤ寄せ。
グロース市場では、クオリプスはiPS細胞製品の製造販売が了承されたが、買い一巡後は材料出尽くし感から大幅安となった。ELEMENTSが続落。トライアルは3日続伸。スマレジが大幅高。高市首相が消費税率の変更に対応しやすいレジシステムの普及を閣僚に指示したことで注目された。
日足チャート上では、下ヒゲを伴う陰線。大きくギャップダウンで5万7000円割れで寄り付き、大引けでは5日移動平均線(5万6962円)を割り込んだ。3連休を控えて、最高値圏内での小休止の動き。週足では、上下にヒゲを伴う陰線。高値圏で7週ぶりの陰線を引き、スピード調整の週となった。
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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。今週の木曜日、日経平均は終値ベースの史上最高値をザラ場中の高値で更新しました。3連休控えの週末は58,000 円台への定着が目前に迫っています。
株式市場は向こう 1~2 か月は高値での上下動を伴いながら強気の基調を維持すると予想されます。企業収益の好調さが背景にあります。
決算発表を終えましたが、日米ともに企業業績は総じて好調です。とりわけ米国は AI・半導体投資を背景に膨大な設備投資の受注残が積み上がっています(一部では過剰投資懸念も強いのは事実です)。
日本でも半導体市場を中心に、電力インフラ、都市再開発、エネルギー・素材セクターに投資意欲が高まっています。それが終わったばかりの決算発表で通期の業績見通しの上方修正ラッシュにつながっています。
そのような相場はそう簡単には終わりません。
日経平均が 58,000 円に接近したことで短期的な過熱感は否定できませんが、株価の下押し局面があれば押し目買いも入りやすいでしょう。
堅調な展開が今後も期待されます。
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注目記事 Pick up
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【当面の焦点は「エヌビディア決算」】
日本証券新聞 2月24日(火)紙面1面TOP記事掲載
毎度繰り返される“おなじみの光景”とは?
足元で次々生じる懸念材料。イラン情勢緊迫化に続いては、米国におけるブルー・アウル・キャピタルの「プライベート・クレジットファンド解約停止」も、(リーマン・ショックへの伏線となった)2007年8月の「パリバ・ショックを連想させる」として話題を集めた。水鳥の羽音に驚くが如くではあるが、20日の東京市場では3連休前のリスク回避の機運も底流していたようだ。
直近3回の「3連休以上の連休」前後の日経平均騰落を追うと…。①昨年11月21日の「1,198.06円安」から25日「33.64円高」(翌26日は899.55円高)②昨年大納会の「187.44円安」から今年大発会「1,493.32円高」③1月9日は「822.63円高」と連休前でも高かったが、明けた13日は「1,609.27円高」と、一段と大きく買い進まれている。何が飛び出すか分からない昨年来の“トランプ劇場”下にあって、休み前には警戒ムードが高まりやすいようで、その分、今回も明け後の24日以降に再度の巻き返しを期待したいところ。
そして、その2月最終週最大の注目ポイントが25日のエヌビディア決算発表だ。米国では夕刻、日本時間で26日早朝(5時台?)の発表となり、東京市場が真っ先に織り込む格好となる。
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今日の市況概況
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2月20日(金)☆[概況/大引け] 
3連休中のイラン攻撃や米ファンドの解約連鎖リスクを警戒
大引けの日経平均は642円安の5万6,825円、TOPIXは43ポイント安の3,808ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は336、下落銘柄数は1,223。出来高は24億6,834万株、売買代金は7兆1,368億円。
米軍が早ければ週末にイラン攻撃と報じられ、3連休の日本株は反落した。
米ブルー・アウル・キャピタルのファンドで解約停止したことも他への波及が警戒された。
ブルー・アウル・キャピタルは、安定した収益を上げるSaaS(Software as a Service)企業への融資で急成長してきたが、AIがソフトウェアを代替するという不安から、ファンドの解約が急増した。通常は四半期ごとに解約できるが、解約請求があらかじめ設定された上限を超えたため、解約を停止した。
ファンドが保有していた貸し出し資産を売却し、投資家への資金返還に充てる。
他の資産運用会社のクレジットファンドでも解約が増えた場合の市場への悪影響が警戒された。
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