3月6日(金)のマーケット
3月5日の米国株式市場は大幅反落。イランの革命防衛隊は5日、ペルシャ湾北部で米タンカーを攻撃し炎上していると発表した。WTI原油先物が一時82ドル台に上昇し、NYダウは一時1,162ドル安となった。米当局は、米国の承認なしに世界のいかなる場所にもAI向け半導体を出荷することを制限する規制案を作成した。現在は約40カ国を対象としている輸出規制を、世界規模に拡大する。これを受けAMDやアプライド・マテリアルズが売られた。エヌビディアも売られたがその後は前日終値水準に戻した。NYダウは前日比17ドル(0.03%)高の49,499ドル。NASDAQ総合指数は前日比58ポイント(0.26%)安の22,748。S&P500指数は前日比38ポイント(0.56%)安の6,830。
原油高を受け、日経平均は一時764円安となったが、トランプ大統領がイラン革命防衛隊に投降を、外交官には亡命と新政権構築に協力を呼び掛けたため上昇に転じた。米財務長官がガソリン価格抑制のため、インドにロシア産原油の購入を30日認めたことで後場は再び買われた。米エヌビディアのCEOがAIによるソフトウエア分野の侵食懸念を否定し、米国でソフトウエア関連が買われ、日本でもNECなどが高い。ロームは被買収報道でストップ高。
スタンダード市場では、AIメカテックが大幅続伸。対米投融資の第2弾で原発建設が候補となっているため、日本ギアと東京衡機は大幅続伸。岡野バルブも続伸。シダーは業績予想と配当計画を上方修正したため大幅高。テクノ菱和が安い。
グロース市場では、GNIが大幅高。リネットジャパンは障害者グループホーム業界でロールアップ型M&Aの検討開始でストップ高。グリーンモンスターは2日連続ストップ高。Vチューバー事務所のカバーが高い。QDレーザが反落し、窪田製薬が売られた。キッズスターは安値更新。
日足チャート上では、短い下ヒゲを伴う陽線。ボリンジャーバンドのマイナス1シグマがサポートとなり、切り返す展開。一日の値幅が1173円と振幅が大きくなったが、押し目買い意欲の強さを感じさせる。来週は25日移動平均線(5万6113円)を回復できるかが注目されるところ。週足では、長い下ヒゲを伴う大陰線。13週移動平均線で下げ止まった格好となった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
鈴木一之です。事態は急展開しました。3 月相場のスタートにあたって原油価格が 急上昇しています。中東の激震が世界を揺さぶっています。
2 月 28 日、土曜日の午前 9 時過ぎ(現地)に、米国とイスラエルはイランに軍事行動を起こしました。「壮絶なる怒り」作戦を開始です。イスラエルは⾧距離ミサイル を30 発も撃ち込んで、最高指導者であるハメネイ師を殺害しました。さらにステルス爆撃機、ドローン、戦闘機を投入し、24 時間で 1000 か所以上の標的を攻撃するという徹底した攻撃です。相当の長期にわたって準備していたことが緒戦の状況からもうかがえます。
ほんの数日前まで両国はスイスで核協議を行っており、そこでは双方ともに「非常によい協議」と述べていたわけです。このような状況となっては楽観ムードは木端微塵に吹き飛ばされ、あと方もありません。
事態は楽観を許さない状況ですが、イランはもちろんのこと、米国も長期戦は望んではいないはずです。原油価格がWTI で 80 ドル越えの水準まで上昇しており、その鎮静化を待つ段階です。全治3か月と決め打ちして、ここは辛抱強く事態の落ち着きを待つところと考えています。狼狽売りは禁物です。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【イラン情勢で日米株価不安定も 日経平均、年末に6万1,500円へ】
日本証券新聞 3月9日(月)紙面1面TOP記事掲載
三井住友DSアセットが3パターン予測
6日の日経平均株価は、イラン情勢の緊迫化に伴う原油高が重しとなって下落した米国市場の流れを受け、朝方は売られたものの、押し目買いが入り続伸した。
5日はイランが周辺国をミサイルやドローンで攻撃。バーレーンの石油精製所が炎上したうえ、イランは米国の石油タンカーを攻撃したと発表した。このため原油価格は上昇し、WTI原油先物価格は81ドルと1年2カ月ぶりに80ドル台に達した。さらに、アゼルバイジャンの国際空港がドローン被害に遭い、中東地域の交通網は混乱していることもあり、ニューヨークダウは784ドル安の4万7,954ドルと大幅安になった。
一方、米軍は4日にインド洋でイランの軍艦を潜水艦による攻撃で撃沈するなど攻撃を続けており、ヘグセス国防長官は「米国は戦いを始めたばかり」と発言するなど早期解決のめどは立っていない。日本の外務省は5日、カタール、バーレーン、アラブ首長国連邦、クウェートなど周辺国への渡航中止勧告を出し、チャーター便の手配など帰国を希望する邦人の支援を発表した。
こうしたなか、三井住友DSアセットマネジメントは5日、紛争が短期収束、膠着(こうちゃく)、衝突拡大の3パターンに分けて、今後の市場への影響を分析。短期では情勢によって大きな差が出るものの長期では影響が薄まり、年末には日経平均6万1,500円と6万円台を突破、TOPIXは4,100ポイントで着地するとの見方は変わらないとのレポートを発表した。
・・・続きは紙面・Digital版で!
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月6日(金)☆[概況/大引け] 
342円高。初日と比較してイランによる弾道ミサイルの攻撃が90%減、無人機の攻撃が83%減
大引けの日経平均は342円高の5万5,620円、TOPIXは14ポイント高の3,716ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は693、下落銘柄数は847。出来高は23億5,186万株、売買代金は7兆3,603億円。
原油高と韓国株安を受け、日経平均は一時764円安となったが、トランプ大統領がイラン革命防衛隊に投降を、外交官には亡命と新政権構築に協力を呼び掛けたため上昇に転じた。
さらに、ベッセント米財務長官がガソリン価格抑制のため、インドにロシア産原油の購入を30日認めたことで後場は再び買われた。
アメリカ中央軍のクーパー司令官は、イランの防空システムに容赦ない攻撃を加えているとして、初日と比較してイランによる弾道ミサイルの攻撃が90%、無人機の攻撃が83%、それぞれ減少したと明らかにした。
詳しくはコチラ

