13日の米国株は大幅反落。イスラエルによるイラン核関連施設への先制攻撃を受けてリスク回避の動きが加速した。ダウ工業株30種平均は買い戻される動きも見られ400ドル安水準まで下げ幅を縮小する場面もあったが、イランが報復攻撃を行ったとの報道もあり一時800ドルを超える急落となる時間帯もあった。中東情勢の緊張感の高まりを受けて、原油価格が高騰した。エネルギー需給の不安からWTI原油先物が7%超の急騰となり、エクソンモービル、ダイヤモンドバック・エナジーなどエネルギー関連が買われた。防衛関連も買われ、ロッキード・マーチンやグラマンなどが上昇。安全資産とされる金価格も上昇。AI関連で好調な業績を背景にオラクルが7%超の急騰で最高値を更新。対してエヌビディアは2%安、アップルも売られた。
ダウ工業株30種平均は前日比769ドル83セント(1.79%)安の4万197ドル79セントと大幅反落。S&P500種株価指数は同68.29ポイント(1.13%)安の5,976.97、NASDAQ総合指数は同255.65ポイント(1.30%)安の1万9,406.83と、いずれも1%超の大幅反落。最高値圏まで上昇していただけに利益確定の売りも出た。
NYダウ構成銘柄では全面安の展開。シェブロン、ジョンソン・エンド・ジョンソンのみが上昇。上昇は2銘柄、下落は28銘柄。