かがやきHD(384A)が7月16日、東証グロースおよび名証ネクストに新規上場する。
中堅・中小企業向けのコンサルティング事業と人材派遣事業が二本柱。グループは本体のかがやきHDのほか、連結子会社6社で構成される。
経営コンサルティング業務を主とするかがやきコンサルティング社と業務委託契約を締結した士業法人などを「かがやきアソシエイツ」と称し、これら士業法人のグループに同社で教育・研修したプロフェッショナル人材(会計・税務、人事・労務などの分野)を派遣する。
かがやきアソシエイツは、士業法人業界の事業承継問題などの解決策の1つとして参画した士業法人の集合体という位置付けであり、各法人は自立した経営の中で同社グループと連携している。士業法人の安定的な運営を支援すると同時に、顧客である中堅・中小企業へより良いサービスや情報提供を行うことで、士業法人と顧客の中堅・中小企業などがwin―winの関係を築くことを可能とするビジネスモデル。
コンサルティング事業では、経営コンサルティングをはじめ、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)・DX(デジタルトランスフォーメーション)支援、M&A支援、不動産・リスクマネジメント、パブリックコンサルティング(公会計財務書類作成や公営企業会計支援)などを手掛ける。
かがやきアソシエイツとの連携は強みの1つ。プロフェッショナル人材は士業サービスのみならず、中堅・中小企業の支援に必要な各種サービスに関する基礎的知識を習得するため、派遣先の業務中で多様な潜在的ニーズを把握することが可能。ここから付加的なコンサルティングサービスのトスアップを行うため、クロスセルが向上する。
また、同社は顧問契約などに基づいた安定的な業務を主軸としており、「安定的・長期的売り上げ」が全体売上高の79.9%(2024年6月期)を占めている。今後はアップセル・クロスセル向上や新規顧客獲得による既存サービスの収益拡大、M&Aによるサービスメニュー拡充、かがやきアソシエイツとの連携強化やクロスセル向上支援などに取り組み成長を目指す。(SS)
概要
●事業内容=コンサルティング事業、人材派遣事業、その他事業を含むグループ会社の企画・運営
●本社=東京都新宿区西新宿2-6-1
●代表者=稲垣靖代表取締役社長
●設立=2020年4月
●上場前資本金=4,500万円
●発行済み株式数=143万7,700株(上場時)
●筆頭株主=稲垣靖(上場前42.96%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=30万株(ほかにオーバーアロットメントで9万株)
●仮条件=6月30日に決定
●ブックビル期間=7月1日から7日まで
●引受証券=東海東京(主幹事)、みずほ、SBI、あかつき
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2024.6 | 1,779 | 173 | 86.64 | ― |
2025.6(予) | 2,047 | 271 | 141.03 | ― |
2026.6(予) | 2,502 | 344 | 135.32 | 未定 |
※単位100万円、1株利益は円 |