アクシージア(4936)が2月18日、マザースに新規上場する。
「エイジングケア」や「目元ケア」などのテーマ性を持ったニッチ市場向けの化粧品およびサプリメント製品を開発。製造・販売している。
消費の高度化、化粧人口の拡大などにより中国の化粧品市場は今後も大幅な成長が続くと予測し、販売チャネル全体で中国需要を取り込むべく戦略を進めてきた。中国Eコマース(電子証取引)を中心に予算を策定。2021年7月期の業績予想における中国売上高の構成比は89.5%となっている。調査会社のユーロモニターによると、中国のスキンケア市場は2010年~19年の10年間に年率平均10.4%で伸び、その市場規模は世界第1位の3兆8,500億円台に達しており、今後5年(19年~24年)の市場成長率は年率平均12.0%の成長が続くと予想されている。同社の主要製品であるプレミアムセグメント(高価格帯)についてはさらに伸び率が高く、今後5年の成長率は年率平均20.4%と予想されている。
中国の販売チャネルは、「Tmall Global(天猫国際)」、「RED(小紅書)」旗艦店のほか、「Taobao(海宝)」など中国越境Eコマース、エステサロンに対するサロンチャネル、空港免税店などに対するリテールチャネルを通じて販売している。
国内販売では、エステサロンに対するサロンチャネル、化粧品専門店、量販店などのリテールチャネル、Eコマースチャネルを通じて販売を行っている。
ブランド名は、サロン専売ブランドが「ルシエル ド ローブ」、BtoCブランド(百貨店、Eコマースなどリテール向け展開ブランド)が「エイジ―セオリー」、目元ケアシリーズ「アクシージア ビューティ アイズ」など。
21年7月期は売上高51億7,200万円(前期比20.5%増)、経常利益12億5,200万円(同21.6%増)の予想。
上場に際して調達した資金は、ニッッチ市場に投入していくために、小ロット・多品種の製品をスピードを持って開発、上市してく必要があると考えており、自社工場建設建設資金として活用。そのほか、直営店の新規出店のための設備投資資金、製品上市のための研究開発投資資金、事業拡大に伴う増加運転資金などに充当する予定。
概要
●事業内容=化粧品およびサプリメント製造・販売事業
●本社=東京都新宿区西新宿6-3-1
●代表者=段卓代表取締役社長
●設立=2011年12月
●上場前資本金=9,800万円
●発行済み株式数=2,580万株(上場時)
●筆頭株主=段卓(上場前24.84%)
●公募株式数=300万株
●売出株式数=360万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が99万株)
●仮条件=2月1日に決定
●ブックビル期間=2月 2日から8日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、三菱UFJモルガン・スタンレー。SBI、楽天、丸三、岡三
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2019.7 | 3,448 | 1,383 | 39.64 | 0 |
2020,7 | 4,290 | 1,030 | 31.46 | 0 |
2021.7(予) | 5,172 | 1,252 | 36.59 | 0 |
※単位100万円、1株利益、配当は円 |