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IPO2021年9月7日

新規上場紹介 アスタリスク 9月30日 マザーズ 宇宙ステーションも採用の「AsReader」

アスタリスク(6522)が9月30日、マザーズに新規上場する。

独自の自動認識技術で、モバイル機器に装着して使用するバーコードリーダー、RFIDリーダーの開発、販売や業務用アプリやクラウド型業務システムの構築を行っている。

このうち、主力は「AsReader」のブランドで自動認識技術を使った製品、サービスの展開。モバイル機器による業務改革を掲げており、1次元、2次元のバーコードを読むバーコードリーダー、RFIDリーダー、自動販売機業界向けの赤外線通信リーダーなどがある。

ラインアップは多彩で、従来のハンディタイプに加えて、アンテナ搭載でRFタグの読み取り距離が10メートル以上のGUNタイプ、RFタグのついた物品を段ボールから取り出すことなく読み取れるゲートタイプなどさまざまなハードウエアがある。

小売り業界でPOSレジや発注、在庫管理、物流業界ではリアルタイムの配送状況把握、電子サインによる受領証などの配送管理、医療業界で薬剤のピッキング、製造業界では部品の調達から廃棄までの追跡など幅広い分野で利用されている。これまで専用業務用端末やデジタルカメラ、PDAなど様々な端末を使った作業が、汎用性の高いスマートフォン1台に集約できることで利便性が向上。「AsReader」の成長につながると見込む。

また、画像認識技術を用いたセミセルフレジや、安全監視システムなどの新製品を拡販。伊藤忠紙パルプとの資本業務提携や国内の通信キャリアとの協業で営業力を強化する。欧米での展開も進めており、国際宇宙ステーションで導入されるなど、幅広い分野で受注している。

システムインテグレーション事業は、ハード、ソフト、ネットワークなどを組み合わせてユーザーのシステムを構築。モバイルで使用するアプリ、ネットワークなどを連携、一体化することで業務の効率化に貢献する。運用、保守、管理も実施している。

2021年8月期の業績は売上高17億4,600万円(前期比24.9%増)、営業利益2億2,300万円(同98.9%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=モバイル機器に装着して使用するバーコードリーダー・RFIDリーダーである「AsReader」および画像認識技術を活用した管理システムの開発・販売
●本社=大阪市淀川区西中島5-6-16
●代表者=鈴木規之代表取締役執行役員社長
●設立=2006年月9月
●上場前資本金=1億5,000万円
●発行済み株式数=163万株(上場時)
●筆頭株主=トリプルウィン(株)(上場前55.76%)
●公募株式数=35万株
●売出株式数=5万2,500株(オーバーアロットメントによる売り出し)
●仮条件=9月8日に決定
●ブックビル期間=9月10日から16日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI、大和、SMBC日興、楽天、岩井コスモ

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.8 1,144 54 56.23 0
2020.8 1,398 101 53.88 0
2021.8(予) 1,746 223 134.90 0
※単位100万円、1株利益は円

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