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IPO2021年1月19日

新規上場紹介 アールプランナー 2月10日 マザーズ 愛知県中心に戸建住宅事業

アールプランナー(2983)が2月10日、マザーズに新規上場する。当初は2020年4月22日に上場の予定だったが、市場環境の変化を受けて上場を延期していた。

本社を置く愛知県を中心に注文住宅事業と不動産事業を展開している。住宅・不動産業界では、住宅または不動産いずれかに特化した会社が多く存在するが、同社グループは「デザイン力・商品力×不動産情報力×集客力×販売力」を強みとすることで、戸建住宅ににおける「注文住宅」×「分譲住宅」×「不動産仲介」のビジネス展開(ワンストップ・プラットフォーム戦略)が可能となっている。

注文住宅を取り扱うことで、時代に合わせたデザイン・仕様・性能などのノウハウがグループ内に蓄積され、また分譲住宅を取り扱うことで、土地に合わせた住宅を提供するノウハウが蓄積されている。こうしたノウハウを相互に利用することで、顧客ニーズに合った提案を行っている。

また、不動産仲介を取り扱う中で豊富な土地情報がグループ内に蓄積されることで、注文住宅を希望している顧客に対しては最適な土地情報を提供でき、分譲住宅においては建築に適した用地を確保することが可能になっている。

集客については、「デジタル」と「リアル」の両方で行っている。顧客が不動産店舗、住宅展示場、ショールーム、Webサイト、SNS(交流サイト)、広告など、どの手段を使っても同社グループにたどり着くような全方位(包囲)型の集客戦略を実行している。

中長期的な戦略としてはまず、首都圏(1都3県)への進出・拡大。19年10月に東京支店(東京都武蔵野市)を開設。その後、この支店を吉祥寺オフィスとした。東京支店は、20年8月に東京都新宿区へ移転し、同拠点に新宿ショールームを開設した。また、20年6月には東京都立川市に住宅展示場を開設。同社の「ワンストップ・プラットフォーム戦略」は東海エリア以上に多様な顧客が存在する首都圏エリアでも十分発揮できると考えている。

また、東海エリアでのシェアアップ。愛知県は新築戸建市場としては盛況な市場(注文住宅では13年連続1位)。愛知県内の営業拠点は、住宅展示場・9拠点、ショールーム・2拠点、不動産店舗・9拠点(20年11月末)。今後は愛知県内の空白エリアおよび愛知県以外の東海エリア(岐阜、三重、静岡の各県)への出店を行う。

さらに、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する。同社グループでは、従来からDX推進への取り組みを強化している。オンラインでの商談、ウェビナー(Web上で開催するセミナー)の開催、デジタルマーケティング、「人財」教育でのオンラインの活用などを進めてきた。今後もDX推進によって事業の効率化だけでなく、事業規模の拡大に注力していく。

21年1月期業績は、売上高220億円(前期比14.7%増)、経常利益4億2,800万円(同27.8%減)の予想。

概要

●事業内容=戸建住宅事業、その他不動産事業
●本社=愛知県名古屋市東区東桜1-13ー3
●代表者=梢政樹代表取締役社長
●設立=2003年10月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=127万株(上場時)
●筆頭株主=梢政樹(上場前28.53%)
●公募株式数=27万株
●売出株式数=13万株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が6万株)
●仮条件=1月21日に決定
●ブックビル期間=1月 25日から29日まで
●引受証券=野村(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ、SBI

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.1 16,635 679 423.50 0
2020.1 19,183 593 434.14 0
2021.1(予) 22,000 428 277.50 0
※単位100万円、1株利益は円

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