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IPO2026年1月26日

【速報版】新規上場紹介 イノバセル 2月24日 グロース 便失禁治療の再生医療ベンチャー

イノバセル(504A)が2月24日、グロースに新規上場する。

ヒト細胞を用いた再生医療等製品を軸に、幅広いシーズを世界各国で探索、発掘して、グローバル市場で商業化する。特定の技術やシーズ、パイプラインにこだわることなく、自らの収益ポートフォリオを構築、拡充する「細胞治療・再生医療グローバルアグリゲーションモデル」を採用している。

オーストリアのインスブルック医科大学からスピンアウトした旧Innovacell Biotechnologie AG社が母体。その親会社として2021年1月に日本で設立された。

現在、便失禁(切迫性便失禁)、腹圧性尿失禁、便失禁(漏出性便失禁)の3つのパイプラインを開発中。このほか、嚥下(えんげ)障害についても佐賀大学と共同研究をしている。

このうち、切迫性便失禁を対象としたICEF15は、日欧で第3相国際共同治験を進行中で、最も商業化に近いステージにある。昨年11月現在、日本と欧州11カ国で194例を実施中。さらに、米国などを追加する準備を進めている。今後、日本で開発を行い、商業製造、マーケティング、販売などは外部提携先に委託する計画。製薬企業と共同販売促進契約を締結した場合、一時金やマイルストーンが期待される。商業化された場合は製品卸売収入が得られる。なお、24年にアルフレッサ(アルフレッサHD、2784・P)と資本業務提携を締結。アルフレッサは株式を3.08%保有している。

便失禁の患者は国内に約500万人、腹圧性尿失禁の患者は1,580万人いると推定され、恥ずかしがって診察を受けていない潜在患者はさらに多くなるとみられる。しかし、現行の保存的療法では十分な効果が得られない相当数の患者が外科治療を必要とするが、治療せず我慢しているとみられる。その上、ICEF15は外科治療よりも患者の身体的な負担が小さいメリットもある。

使用する細胞は患者から採取、製造した自家骨格筋由来細胞(筋芽細胞)。注入により筋管に取り込まれると、筋繊維の一部として長期にわたり外肛門括約筋の機能改善に寄与すると考えられている。既に後期第2相臨床試験で、統計学的優位性を確認している。

26年12月期の業績は事業収益10億円(25年12月期はゼロの見込み)、営業損失33億3,700万円の赤字(同24億100万円の赤字見込み)を計画している。(HS)

概要

●事業内容=便失禁、尿失禁などを対象とした再生医療など製品の開発、製造および販売
●本社=東京都品川区上大崎3-5-11
●代表者=ノビック・コーリン代表取締役Co-CEO
●設立=2021年1月
●上場前資本金=41億3,136万円
●発行済み株式数=4,173万5,702株(上場時)
●筆頭株主=Peppermint Grove Limited(上場前9.45%)
●公募株式数840万株
●売出株式数=72万5,300株(ほかにオーバーアロットメントで136万8,700株)
●仮条件=2月4日に決定
●ブックビル期間=2月5日から10日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI

業績推移(連結)

事業収支 経常利益 1株利益 配当
2024.12 ▼2,391
2025.12(予) ▼3,040
2026.12(予) 1,000 ▼3,461
※単位100万円、▼は損失

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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