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IPO2023年11月22日

新規上場紹介 エスネットワークス 12月19日 グロース CFO領域の実務実行支援部隊

エスネットワークス(5867)が12月19日、グロースに新規上場する。

経営支援、再生支援、海外進出支援、その他など各種コンサルティングを展開。主力は経営支援コンサルティングで、グループ連結売上高の6割を占める。

経営支援コンサルティングは国内外のM&AやIPOなどで成長フェーズの転換期を迎えている企業をターゲットとしており、特に短期間で大きな変革が要求されるPE(プライベート・エクイティ)ファンドの企業買収後の統合支援(PMI)においてニーズが拡大している。財務・会計・経営企画などのCFO機能を常駐型の実務実行支援という形で提供する点が特徴。今後は人事・労務領域やDX(デジタルトランスフォーメーション)領域を拡大することでサービスの深化を図る。

再生支援コンサルティングでは、主に企業の過剰債務という課題を解決するために窮境に至った原因を分析し、実現可能な再生計画の策定支援および実行支援をしている。具体的には財務デューデリジェンス、事業デューデリジェンス、顧問業務として計画実行のモニタリングなど。こちらについては従来のスポット型の再生支援に加え、常駐型の再生支援を拡大することで成長を目指す。

また、コンサルティングの提供先に対して出資を行い、顧客の企業価値向上に伴う投資リターンを獲得することによってレバレッジの利いた収益確保を確立していく。海外進出支援については、アジア各国へのネットワーク拡大を進めるとともに、サービス内容についても海外進出支援から、より付加価値の高いコンサルティングサービスの提供に注力する。特にグローバル企業の現地法人の実務実行支援サービスを拡大していく方針。

重要指標はコンサルタント数、コンサルタント一人当たり売上高および営業利益率。ROE(自己資本利益率)20%を中長期の目標に掲げる。(SS)

概要

●事業内容=財務・会計分野を中心とした実務実行支援型コンサルティングサービスの提供
●本社=東京都千代田区丸の内2-7-2
●代表者=高畠義紀代表取締役社長
●設立=1999年10月
●上場前資本金=5億6,700万円
●発行済み株式数=304万8,100株(上場時)
●筆頭株主=株式会社58(上場前31.43%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=30万株(ほかにオーバーアロットメントで5万2,500株)
●仮条件=11月30日に決定
●ブックビル期間=12月4日から8日まで
●引受証券=SBI(主幹事)、SMBC日興、三菱UFJモルガン・スタンレー、みずほ、アイザワ、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.12 2,334 164 43.97 39
2022.12 2,649 235 49.41 39
2023.12(予) 2,718 248 52.08 41
※単位100万円、1株利益・配当は円

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