エブリー(607A)が8月4日、グロースに新規上場する。
国内最大級のレシピ動画メディア「デリッシュキッチン」を中心とする動画メディアや、店頭デジタルサイネージなどのリテールメディアを通じた広告主向けマーケティングソリューションビジネス、有料課金サービスなどのコンシューマービジネスを中心に事業を展開。また、その他ビジネスでは自社メディアの運営で培ったコンテンツ制作力やシステム開発の知見を生かし、クライアントの個別要件に基づいた受託業務などを行っている。
主力のマーケティングソリューションビジネスの最大の特徴は、大規模なユーザー基盤に紐(ひも)付く「食生活行動ビッグデータ」を保有している点。「デリッシュキッチン」の運営と、全国1万1,000台以上のデジタルサイネージや小売り・卸企業との連携を通じて取得するオンライン/オフライン両面の膨大なデータの分析に基づく生活者解析が可能であり、広告主にファーストパーティデータ(企業が自社で直接収集したデータ)に基づく精度の高い広告プランニングを提供することができる。さらに同社は広告施策による実際の購買への影響を検証し、検証に基づく施策を広告主へ提供することが可能。大手SNS(交流サイト)や他メディアでは計測が難しいとされている実店舗での販促効果の可視化を実現している。
コンシューマービジネスはユーザー向け事業として、「デリッシュキッチン」アプリの月額課金機能であるプレミアムサービスを運営。ほかに、栄養バランスの取れた冷凍弁当「ミールズ」をEコマース(電子商取引)での販売も行っており、定期便で宅配している。
顧客単価が1,000万円以上の顧客を「ロイヤル顧客」と定義し、この社数を重要な指標として位置付けている。マーケティングソリューションビジネスでは売り上げの多くをロイヤル顧客からの売り上げが占めており、ロイヤル顧客は今年3月末時点で66社(全体の顧客者数は577社)となっている。
なお、KDDIは同社の大株主かつ最大の売出人(183万4,400株)、そして大口顧客でもある。現在、KDDIの子会社であるauコマース&ライフとライブコマースで取引関係にあるが、本契約は今年9月末で終了予定であり、同グループ向け売り上げは短期的に減少する見込み。(SS)
概要
●事業内容=動画メディアをはじめとする各種メディアの運営およびそれらプラットフォームを通じた広告ソリューションの提供
●本社=東京都港区六本木3-2-1
●代表者=吉田大成代表取締役社長
●設立=2015年9月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=2,073万8,108株(上場時)
●筆頭株主=吉田大成(上場前21.49%)
●公募株式数=110万5,300株
●売出株式数=481万5,100株(ほかにオーバーアロットメントで88万8,000株)
●仮条件=7月16日に決定
●ブックビル期間=7月17日から24日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、SBI、マネックス、松井、丸三
業績推移(単独)
| 売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2024.6 | 3,359 | ▼644 | ― | ― |
| 2025.6 | 4,250 | ▼30 | ― | ― |
| 2026.6(予) | 5,016 | 335 | 16.88 | ― |
| ※単位100万円、1株利益は円、▼は損失 | ||||
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