ナイル(5618)が12月20日、グロースに新規上場する。
課題発見力、DX(デジタルトランスフォーメーション)ノウハウ、マーケティングノウハウを強みにした自動車産業DXとホリゾンタルDXの2つの事業を展開する。
ホリゾンタルDX事業は、2007年の創業以来培ってきたノウハウを活かして、コンサルティングサービスで顧客企業の課題を特定。DXやマーケティングによって解決策を支援する。顧客企業のニーズに応じた提供メニューの拡充を継続的に実施し、他社が参入しにくい事業構築を進める。また、スマートフォンアプリ情報の「Appliv」など複数のネットメディアを所有。デジタル広告ソリューションを手掛け、顧客の事業を支援する。
自動車産業DXは18年にスタート。個人のマイカー購入におけるプロセスをDX化し、様々な車種の新車、中古車のサブスクリプションサービスを提供している。車探しや申し込みは24時間オンラインで受け付け、納車も自宅まで配送するため、実店舗に来店しなくてよい。ナイルは提携金融事業者と顧客間のリース契約の仲介料やメンテナンスなどのオプション費用で収益を計上する。
今後はホリゾンタルDXを通じて様々な産業、事業者の課題を発見。それとともに自動車産業DXのように特定産業を深掘りするDX事業を開発していく。
23年12月期の業績は売上高50億4,700万円(前期比21.9%増)、営業損益8億8,000万円の赤字(前期は13億3,600万円の赤字)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=自動車産業DX事業(オンライン主体のマイカーサブスク関連サービスを提供)、ホリゾンタルDX事業(DX/マーケティングに関するコンサルティングなどを提供)
●本社=東京都品川区東五反田1-24-2
●代表者=高橋飛翔代表取締役社長
●設立=2007年1月
●上場前資本金=3億2,505万4,000円
●発行済み株式数=853万5,200株(上場時)
●筆頭株主=高橋飛翔(上場前43.13%)
●公募株式数=35万株
●売出株式数=97万800株(ほかにオーバーアロットメントで19万8,100株)
●仮条件=12月4日に決定
●ブックビル期間=12月5日から11日まで
●引受証券=SMBC日興、SBI(共同主幹事)、松井、大和、楽天、マネックス、岩井コスモ、丸三、極東、岡三、東洋
業績推移(★)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2021.12 | 2,628 | ▼1,890 | ― | ― |
2022.12 | 4,139 | ▼1,354 | ― | ― |
2023.12(予) | 5,047 | ▼930 | ― | ― |
※単位100万円、▼は損失 |