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IPO2022年1月25日

新規上場紹介 ノーザ 2月22日 JASDAQ 歯科医療に特化したシステムメーカー

ノーザ(4269)が2月22日、JASDAQに新規上場する。

歯科用レセプト(診療報酬明細書)システムのソフトウエアメーカー。主力製品である歯科医療に特化した電子カルテ搭載システム「WiseStaff」シリーズの導入実績は全国約1万件にのぼる。

電子レセプト作成やオンライン請求機能に加えて、オプション機能としてVPN(仮想プライベートネットワーク)回線を通じた訪問診療・分院管理、専用アプリを使用した歯周検査値入力、介護保険請求、保険証スキャンリーダーなどの各種機能も取りそろえている。そのほか、歯科用予約管理システムや患者向けプレゼンテーションソフトなどの製品も展開している。

パソコンに業務アプリケーションを搭載して販売する場合は、液晶ディスプレイ、プリンタなど周辺機器のハードウエアを併せて販売。システム販売については、アプリケーションの使用権を歯科医院向けに直接販売するか、歯科向け卸販売会社やリース会社に販売する契約形態。システム販売顧客に対するアプリケーション保守・ハードウエア保守サービスや、歯科医院で利用するレセプト用紙、カルテ用紙などのサプライ品販売も行っている。

歯科領域だけではない。歯科と医科の連携を見据え、メディカルシステム事業では人工透析の業務支援システムや、Mac専用の医療施設向け電子カルテシステムの販売・保守を行っている。また、医療機器販売事業では採血した血液からPRP(多血小板血漿)抽出を自動で行うことができる機器や、口腔内蛍光観察装置の販売を進めている。

収益力強化に向けた重点施策は「新規顧客開拓の強化」と「リカーリングビジネスの拡大」の2つ。前者では、安定的に新規開業が見込める大都市圏での積極的な営業展開や開業医の内覧会のプロデュース、システムと周辺ソリューションの新たなパッケージの提案などに取り組んでいる。後者は、既存顧客とのシステム販売時に締結する保守サービス契約やサプライ品の販売などのリカーリングレベニューが継続的な収益となり、新規顧客との契約増加によって売り上げも増加していく。(SS)

概要

●事業内容=歯科用レセプトコンピュータおよび透析業務支援システムの開発・販売等
●本社=東京都中野区中央1-21-4
●代表者=石濱人樹代表取締役社長
●設立=2018年1月
●上場前資本金=9,500万円
●発行済み株式数=222万8,140株(上場時)
●筆頭株主=Sunrise Capital Ⅲ,L.P.(上場前32.76%)
●公募株式数=4万5,000株
●売出株式数=76万5,000株(ほかにオーバーアロットメントで12万1,500株)
●仮条件=2月2日に決定
●ブックビル期間=2月3日から9日まで
引受証券=野村(主幹事)、大和、SBI、楽天、マネックス、東海東京、岡三、いちよし、丸三、岩井コスモ

業績推移(連結)

売上収益 税引前利益 1株利益 配当
2020.11 4,626 169 42.46
2021.11 5,198 553 166.02
2022.11(予) 6,466 690 194.28 未定
※単位100万円、1株利益は円

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