ノースサンド(446A)が11月21日、東証グロース市場に新規上場する。
総合コンサルティング会社として、主にITコンサルティング、ビジネスコンサルティングを提供している。
「世界をデザインする」というビジョンのもと、「カッコいい会社を増やす」をミッションに掲げる。ここでいう“カッコいい”は、見た目だけの表面的なものではなく、社会に対して新しい価値を提供し、従業員一人一人が誇りを持って働ける会社を指す。
従来のコンサルティングは事実と論理に基づくアドバイスを中心とするが、これはフレームワークとして再現性が高いものの、生成AIなどの技術発展などにより差別化が難しく、コモディティ化し始めている。
こうした環境下、同社は高い人間力を持つコンサルタントだからこそできる「痒いところに手が届く」コンサルティングを重視。課題解決だけでなく、顧客の感情に寄り添いながら業務に取り組むことで信頼を獲得し、新しい価値を提供できると考えている。これによりコンサルティングスキルと人間力(愛嬌・素直さ・しつこさ)を兼ね備えるコンサルタントの採用・育成に努めている。
事業領域は3つ。ITコンサルティングでは、各業界の事業部門や情報システム部門に、IT中期計画の策定や、アーキテクチャのデザイン検討、IT運用コストの削減など、ITにおける戦略・企画領域から実装・オペレーション領域まで幅広くサポートしている。
ビジネスコンサルティングは、マーケティング、セールス、人事などNon-IT領域の業務改善、戦略策定、実行支援を行う。IT領域のコンサルティングとの連携を通じ提言にとどまらない、より効果的な支援を実現。顧客のビジネス成果を最大化するための戦略を提供し、実行フェーズまでをサポートしている。
このほか、米Notion Labsが提供するオールインワンの情報共有ツール「Notion」の世界初の販売代理店の顔も持つ。Notionはバーチャルオフィスやリモートコラボレーション、ノーコードツールとして進化するプラットフォーム。同社は導入をサポートする専任部署を設け、ライセンス提供から導入設計、運用定着支援までサポートを行う。
顧客数は毎年着実に増加し、前2025年1月期は179社(前の期に比べ35社増)。また、前期はコンサルタント数940人(同321人増)、従業員数1,170人(同460人増)。上場に伴う公募増資で調達する資金はコンサルタントの採用費、コンサルタントの人件費、人員拡大に伴うオフィス増床費用に充てる予定。(Q)
概要
●事業内容=総合コンサルティング事業
●本社=東京都中央区銀座4-12-15
●代表者=前田知紘代表取締役社長CEO
●設立=2015年7月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=6,900万株(上場時)
●筆頭株主=グーニーズ(上場前48.57%)
●公募株式数=900万株
●売出株式数=822万株(ほかオーバーアロットメントで258万株)
●仮条件=11月5日に決定
●ブックビル期間=11月6日~12日
●引受証券=大和(主幹事)、岡三、楽天、、SBI、マネックス
業績推移(単独)
| 売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
| 2024.1 | 9,188 | 1,067 | 11.99 | ― |
| 2025.1 | 16,417 | 2,798 | 32.91 | ― |
| 2026.1(予) | 25,006 | 4,874 | 50.35 | ― |
| ※単位100万円、1株利益は円。24年1月期は連結決算 | ||||
