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IPO2023年11月14日

新規上場紹介 ブルーイノベーション 12月12日~18日 グロース ドローンによる多様なソリューション提供

ブルーイノベーション(5597)が12月12日から18日のいずれかの日(上場日の4営業日前までに決定予定)にグロース市場に新規上場する。

ドローンなどによる多様な点検ソリューションを展開。具体的には複数の自律移動ロボットを遠隔で制御し、統合管理するためのソフトウエアプラットフォーム「Blue Earth Platform」(BEP)を基軸に、人が実施していた設備点検、物流などをドローンやAGV(無人搬送車)で行うソリューションを提供する。併せてドローンパイロット育成の教育ソリューション事業も手掛けている。

設立当初は日本企業の中国進出支援を行っていたが、2008年にドローンによる空撮サービスを開始。ドローンを主としたソリューションを展開してきた。

センサモジュールとソフトウエアで構成されたBEPは、ドローンの期待、センサ、ソフトウエア開発を適切に組み合わせ、顧客の課題に対応。ドローンなど自律移動ロボットを動かし、取得した情報の保存、連携や進行管理などを行う。

ACSL(6232・G)などのドローンメーカの機体をベースにチューニングやソフトウエアを開発し、課題に合わせた最適なソリューションを提供する。ハードメーカー間の競争は激しい中、どのハードウエアにもつながるソフトを開発、提供していることが強み。

ドローン市場では点検ソリューションの市場拡大が想定されており、現時点では点検ソリューションに注力。石油化学プラント、発電所、ゴミ処理施設など屋内施設を中心に250以上の現場に導入。50台以上のドローン・ソフトウエアを販売している。

23年12月期の業績は売上高12億5,500万円(前期比38.2%増)、営業損益2億9,800万円の赤字(前期は3億4,900万円の赤字)を計画している。(HS)

概要

●事業内容=複数のドローン・ロボットを遠隔で制御し、統合管理するためのデバイス統合プラットフォームであるBlue Earth Platform(BEP)をベースに、点検・教育・物流などのサービスを開発・提供
●本社=東京都文京区本郷5-33-10
●代表者=熊田貴之代表取締役社長最高執行役員
●設立=1999年6月
●上場前資本金=2億1,499万8,000円
●発行済み株式数=382万9,351株(上場時)
●筆頭株主=熊田貴之(上場前44.69%)
●公募株式数=55万株
●売出株式数=19万6,200株(ほかにオーバーアロットメントで11万1,000株)
●仮条件=11月24日に決定
●ブックビル期間=11月27日から最短で12月4日、最長12月8日まで
●引受証券=大和(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SBI、楽天、岡三、マネックス、松井

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.12 725 ▼393
2022.12 908 ▼341
2023.12(予) 1,255 ▼297
※単位100万円、▼は損失

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