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IPO2022年4月7日

新規上場紹介 ペットゴー 4月28日 グロース ペット用品専門Eコマースを運営

ペットゴー(7140)が4月28日、グロースに新規上場する。

「ペットのQQL(※)向上」に役立つ動物用医薬品や食事療法食、サプリメントなどの犬猫のペットヘルスケア商品を、自社オンラインサイト「petgo(ペットゴー)」のほか、複数の自社オンラインモールを通じて販売している。

動物用医薬品には、指定医薬品と要指示医薬品の2種類の規制区分があるが、同社はいずれの区分にも指定されないもののみを販売。ノミ・マダニ駆除薬をはじめ、目薬、皮膚薬、外耳炎薬、胃腸炎薬などがある。
自社オンラインサイトだけではなく、複数の大手オンラインモールやオフライン(ホームセンターなど)を横断したマルチコマース展開が特徴。ペットデータを蓄積することで顧客ニーズを的確に把握できるほか、特定のモールへの依存を軽減し、販売機会の損失防止を図っている。全体の売上高に占めるオンライン店舗の割合は約90%、このうち約80%はリピート顧客による売上高となっている。

ペットヘルスケア商品は定期的に消費されるものであり、定期購入との相性が良い。自社オンラインサイトにおける定期購入比率は年々増加し、2020年4月以降はコロナ禍による生活様式の変化もあって大きく成長している。また、同社では21年3月期からペットヘルスケアD2Cブランド「ペッツワン」シリーズの展開もスタート。OEM(相手先ブランドによる生産)パートナーを活用したファブレスでの製造体制を構築し、メーカーや卸業者を介さないことで価格優位性を実現している。

同社は創業以来、膨大な量の付加価値の高いペットデータを蓄積してきた。これらのデータをマーケティングや製品企画に活用しており、特に「犬か猫か」「幼犬幼猫か高齢か」「避妊去勢済みか」「どのような疾患や悩みか」などのペットに関する付加価値の高い情報は、事業を展開する上で重要な情報リソースとなっている。また、自社で開発・運用するDXプラットフォームによって、業務運営の大部分をデジタル化している点も強み。

ペット市場は新規飼育頭数やペット関連支出の増加、犬猫の平均寿命の伸長により、今後も堅調に推移していくとみられる。一方、ペットヘルスケア商品の多くは海外企業によるナショナルブランドが大きな市場シェアを有している。同社はこれら海外ナショナルブランド商品の依存度を下げ、D2Cブランド製品の売り上げ構成比を向上させていくことで安定的な商品供給と収益性を高めていく方針。自社オンラインサイトの認知度向上やDXプラットフォームの強化にも取り組んでいく。

※ペットの生活が健康で豊かであることの指標となる概念(SS)

概要

●事業内容=Eコマースを主としたペットヘルスケア事業
●本社=東京都中野区本町1-32-2
●代表者=黒澤弘代表取締役社長
●設立=2004年11月
●上場前資本金=2億7,974万円
●発行済み株式数=174万6,200株(上場時)
●筆頭株主=黒澤弘(上場前27.10%)
●公募株式数=55万株
●売出株式数=8万株(ほかにオーバーアロットメントで9万4,500株)
●仮条件=4月11日に決定
●ブックビル期間=4月13日から19日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、大和、SBI、楽天、松井

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.3 8,131 22 12.89
2021.3 9,455 112 59.46
2022.3(予) 9,613 151 87.33
※単位100万円、1株利益は円

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