ユーソナー(431A)が10月17日、グロースに新規上場する。
1,250万拠点の法人データベース「LBC」とそれを核にした企業活動支援ソリューションを提供する。「法人データの専門商社」のような存在で、情報の集約、データクレンジング、名寄せといった長年培った技術を生かし、付加価値を高めた上で顧客に提供している。定期定額契約による継続利用を基本としている。
主力である企業活動支援ソリューションは、LBCのデータを参照して顧客の保有するデータを自動で結合して一元化するクラウドサービス「ユーソナー」、「ユーソナー」をより使いやすくするための自社SaaS「プランソナー」「mソナー」があり、サービス全体を「ソナーサービス」と総称している。深海の潜水艦のように膨大なデータの海の中から、ソナーを使って外部環境の変化とターゲット企業を探知できるようなソリューションになっている。
クラウドサービスのユーソナーは、最初に顧客の保有するデータに対してLBCを辞書として、間違いを取り除き高品質化するデータクレンジングを実施。次いで名寄せして重複データを削除したうえ統合する。最後にLBC独自の属性データ(売り上げ規模、業種、企業の関心、興味の情報など)を付与する。これにより、顧客は見込み客データを容易に選別し、に対して効率的なマーケティング、営業活動を展開できる。また、他社のCRMとデータ連携が可能になっている。
「プランソナー」はユーソナーと連携して、データに基づいた戦略立案、実行、進捗管理などを支援する経営層や企画部門向けのプラットフォーム。「mソナー」は名刺からその企業の情報にアクセスして、営業活動や社内連携を加速させる担当者向けのサービスとなる。
2025年12月期の業績予想は売上高68億8,000万円(前期比13.3%増)、営業利益12億6,100万円(同38.5%増)となっている。(HS)
概要
●事業内容=データベース&マーケティング支援業務
●本社=東京都新宿区西新宿3-20-2
●代表者=長竹克仁代表取締役社長
●設立=1990年9月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=868万7,000株(上場時)
●筆頭株主=福富七海(上場前65.9%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=226万5,000株(ほかにオーバーアロットメントで34万7,000株)
●仮条件=9月30日に決定
●ブックビル期間=10月1日から6日まで
●引受証券=野村(主幹事)、大和、SBI、楽天、丸三、東海東京、マネックス、東洋、岩井コスモ、極東、岡三、水戸、松井、あかつき
業績推移(単独)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2023.12 | 5,038 | 123 | 9.56 | ― |
2024.12 | 6,074 | 909 | 81.12 | ― |
2025.12(予) | 6,880 | 1,254 | 98.22 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |
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