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IPO2021年5月18日

新規上場紹介 ワンダープラネット 6月10日 マザーズ スマホ向けアプリの企画・運営

ワンダープラネット(4199)が6月10日、マザーズに上場する。

主力のエンターテインメント事業では、スマートフォンを中心としたスマートデバイス向けアプリ・ゲームの企画・開発・運営・販売を手掛けており、アップルやグーグルが運営するプラットフォームを通じて顧客に提供している。

ユーザーは無料でダウンロードして楽しむことができ、アプリ・ゲーム内でのアイテム獲得や機能拡張を行う際や月額での課金が必要となるフリーミアムモデルとしており、課金によって得られた金額が収入となる。同社が直接配信するサービスでは、課金収入から協業パートナーへの分配額を控除した金額を売上高として計上し、プラットフォームからは課金収入より手数料を除いた金額を受け取っている。

一方、同社が開発・運営を担当しパートナーが配信するタイトルでは、契約に基づいてパートナーから受領する金額が売上高となる。サービスごとにリスクとリターンを見極めて、配信方式や協業内容を検討した上で事業を展開している。

現在は5タイトルを運営中だ。「クラッシュフィーバー」など自社開発のオリジナルタイトルは、企画・開発・運営のすべてを一貫して行うことができ、ヒット時には収益分配を多く得ることができる。一方、自社開発のIP(著作権など知的財産権)タイトルである「ジャンプチ ヒーローズ」などは、ファンの一定数をユーザーとして獲得できる可能性がある。オリジナルと比べると収益分配の割合が低いものの、費用負担を抑制してリスクを低減することが可能だ。このほか、他社開発タイトルでは、海外未配信のタイトルを短期間に開発して、リリース後も安定的に運営するといった強みを持つ。

2020年のモバイルゲーム市場は全世界で約7.7兆円とされており、そのうち約4.2兆円のアジア全体などで成長が見込まれている。同社は1.2兆円規模の国内市場にとどまらず、海外各地域の国民性や言語、デバイスの普及状況を勘案した上で、プロダクトサービスの企画や開発を展開していく考えだ。

21年8月期業績は、売上高38億4,200万円(前期比11.9%増)、経常利益4億8,400万円(同45.8%増)を見込む。(NA)

概要

●事業内容=エンターテインメントサービス事業
●本社==名古屋市中区錦3ー23ー18
●代表者=常川友樹代表取締役社長CEO
●設立=2012年9 月
●上場前資本金=2億5,000万1,000円
●発行済み株式数=214万9,412株(上場時)
●筆頭株主=常川友樹(上場前16.05%)
●公募株式数=5万株
●売出株式数=13万9,300株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が2万8,300株)
●仮条件=5月21日に決定
●ブックビル期間=5月 25日から31日まで
●引受証券=大和(主幹事)、SBI、野村、マネックス、楽天、三菱UFJモルガン・スタンレー、東海東京

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2019.8 2,856 ▼136 6.37 0
2020.8 3,433 331 110.87 0
2021.8(予) 3,842 484 483.63 0
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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