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IPO2025年11月11日

【速報版】新規上場紹介 FUNDINNO(ファンディーノ) 12月5日 グロース 株式投資型クラウドファンディングサービス最大手

FUNDINNO(462A)が12月5日、東証グロース市場に新規上場する。

「フェアに挑戦できる、未来を創る。」をビジョンとし、未上場株式市場の課題解決と拡大に寄与する「未上場企業エクイティプラットフォーム事業」を展開。2015年の創業以来、累計484件のスタートアップの資金調達支援を行ってきた。事業領域は「プライマリー領域」、「グロース領域」、「セカンダリー領域」の3つに分かれる。

「プライマリー領域」は、投資家からスタートアップへの資金供給/スタートアップの資金調達を支援する領域。国内初・国内シェアトップの株式投資型クラウドファンディングサービスの「FUNDINNO」と、特定投資家向け銘柄制度(J-Ships)を活用した大型資金調達支援の「FUNDINNO PLUS+」で構成される。

「FUNDINNO」は規模の小さいアーリーステージのスタートアップの利用が中心で、投資家は1口10万円から投資できる。「FUNDINNO PLUS+」は大型資金調達を狙う比較的規模の大きいミドル・レイターステージのスタートアップの利用が中心で主幹事証券や監査法人の指導下で上場準備に入った企業も含まれ、特定投資家(金融商品取引法で金融商品に関する知識や経験、財産状況、リスク管理能力などが高いとみなされる投資家)のみ投資できる。

「グロース領域」は、資金調達したスタートアップの成長をサポートする領域。株主管理・経営管理をサポートするSaaS型プラットフォームの「FUNDOOR」、三菱UFJ信託と共同開発した「MUFG FUNDOOR」、子会社が行うCxO人材紹介「FUNDINNO GROWTH」で構成される。

「セカンダリー領域」は、スタートアップに投資した株主に未上場株式の売却機会を提供する領域。オンライン上で未上場株式を売買できる株式プラットフォームの「FUNDINNO MARKET」に加え、25年9月から創業者の売り出しやファンドの償還に合わせた売却など未上場株式の大口の相対取引を支援する「FUNDINNO MARKET PLUS+」を展開している。「FUNDINNO MARKET」では、投資家は同社審査を通過した企業ごとに組成された株主コミュニティに参加することで未上場株式を売買できる。

全体営業収益の88.7%がプライマリー領域。主にスタートアップが同社プラットフォームで行った資金調達が成約した時点で収受する成約手数料で、流通取引総額(GMV)にテイクレートを乗じて算出する。GMVは23年10月期が13.8億円、24年10月期は52.7億円、25年10月期は第3四半期時点で97.7億円と拡大一途。同様に特定投資家も337人、1,011人、1,470人と着実に増加している。

今後はプライマリー領域のGMV拡大に向け、投資家層を法人や投資信託、機関投資家、海外投資家にも広げていく。中期的には未上場株式市場の民主化、長期的には金融市場のDX(デジタルトランスフォーメーション)によるリプレイスを図り、金融システムの担い手となるべく変革を進めていく。(Q)

概要

●事業内容=未上場企業エクイティプラットフォーム事業の運営など
●本社=東京都港区芝5-29-1
●代表者=柴原祐喜代表取締役CEO、大浦学代表取締役COO
●設立=2015年11月
●上場前資本金=9,072万円
●発行済み株式数=2,309万6,901株(上場時)
●筆頭株主=JCC(上場前17.42%)
●公募株式数=8万7,700株
●売出株式数=233万株(ほかオーバーアロットメントで36万2,600株)
●仮条件=11月18日に決定
●ブックビル期間=11月19日~25日
●引受証券=野村(主幹事)、岡三、SBI、東洋、東海東京、松井、岩井コスモ、フィリップ、今村、三田、楽天、マネックス

業績推移(連結)

営業収益 経常利益 1株利益 配当
2024.10 1,184 ▼1,076
2025.10 2,514 178 15.14
2026.10(予想) 3,892 1,131 49.69
※単位100万円、1株利益は円、▼は損失

※速報版は最終的な校了前の紙面記事です。今後、修正等が入る場合があります。

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