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IPO2023年7月11日

新規上場紹介 Laboro.AI(ラボロ エーアイ) 7月31日 グロース AI機械学習のスペシャリスト集団

Laboro.AI(5586)が7月31日、グロースに新規上場する。

事業でAIを導入・活用したい企業向けに、オーダーメイドによるAIソリューション「カスタムAI」の開発と、その導入を通した事業変革のコンサルティングプロジェクトを行う。事前の検討段階から、企画・要件定義、開発・PoC(実証実験)、導入・実装、継続的な再学習・チューニングまでを一気通貫で手掛ける。

プロジェクト実施に対するプロフェッショナルサービスフィー(プロジェクトに従事する同社メンバーの体制に応じた報酬)を得るビジネスモデル。カスタムAIの提供を支えるのは、同社独自のAIコンサルティングである「ソリューションデザイナ」であり、AI技術に対する深い知見と、顧客企業の成長戦略や事業課題への深い理解・洞察を繋ぎ合わせ、適切なソリューション設計とその導入を通した企業変革のデザインを行う能力を持つ。

カスタムAIの提供形態は「バリュー・マイニング(VM)事業」と「バリュー・ディストリビューション(VD)事業」の2つに分けられる。VM事業はAIの新たな応用価値(バリュー)を掘り起こす(マイニング)意味合いを持ち、同社にて先例のないAIテーマに対し、一からソリューションを構築していく形でAI開発・コンサルティングを行う。一方、VD事業はAIの応用価値を広く流通させる(ディストリビューション)意味合いを持ち、先行取り組みにて蓄積されたノウハウや技術プラットフォーム(ハードウェア一体型基盤、AI開発フレームワーク)などを応用し、効率的・効果的・スピーディな価値創出を目指す。

主に顧客企業の成長や構造転換に直結する新規製品・サービス創出やビジネスモデル変革など、ビジネスの新しい施策展開に関連する「バリューアップ型AIテーマ」に対象を絞ることで、強固な顧客基盤と、高単価かつ長期的な取り引きを獲得しやすいポジショニングを取っている。また、情報の機密性が高く、一般的なAIベンダーにとっては参入障壁が高い「研究開発型産業分野」、プロジェクトが長期化・大規模化する傾向がある「社会基盤・生活者産業分野」の2つの分野に重点的に取り組む立ち位置を取っていることも差別化要因となっている。(SS)

概要

●事業内容=機械学習を活用したオーダーメイド型AI「カスタムAI」の開発事業、カスタムAI導入のためのコンサルティング事業
●本社=東京都中央区銀座8-11-1
●代表者=椎橋徹夫代表取締役CEO
●設立=2016年4月
●上場前資本金=5億3,499万円
●発行済み株式数=1,583万7,628株(上場時)
●筆頭株主=椎橋徹夫(上場前35.39%)
●公募株式数=175万9,800株
●売出株式数=240万4,700株(ほかにオーバーアロットメントで62万4,600株)
●仮条件=7月12日に決定
●ブックビル期間=7月13日から20日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、大和、SBI、岡三、楽天、あかつき、松井

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.9 656 84 5.26
2022.9 733 ▼55
2023.9(予) 1,346 160 7.91
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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