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IPO2023年4月6日

新規上場紹介 Ridge-i 4月26日 グロース 第4世代AIで人間の知見を再現

Ridge-i(5572)が4月26日、グロースに新規上場する。

AI・ディープランニング技術を活用した事業戦略策定、ソリューション開発とライセンス提供を行っている。主力はパートナー企業へのAI活用に向けたカスタムAIソリューション事業を中心に、要件定義からAIの開発、導入、運用までのサービスを一気通貫型で提供している。

第4世代AIの主要技術「マルチモーダルAI」を開発。人間の作業は個人の感性の違いなどから1つのAIでは表現できないとして、画像、音声といった様々なデータに対応したAIを組み合わせ、ベテランの人間の知見を再現する。ディープランニングに加えて、感性評価AIで感性の定量化も実現。1つのディープラーニングだけでは解けない課題も解決できるとしている。

使用例としてはごみピットを撮影してゴミピットの写真からAIがごみの種類を自動判別。AIクレーンが焼却までに必要な操作を行い、自動運転時間を大幅に増加させた。また、物流倉庫設計では、ベテランの人間が3カ月かかるところを、わずか7秒で設計図ができた。こうした課題を解決するため、コンサルタント、エンジニア、AI研究者が三位一体となって、ユニークかつ現実的な解決ができるのが強みとなっている。

このほか、AIと相性の良い事業領域にも先行投資しており、中でも衛星画像解析へのAIエンジンの提供は業界のなかでも先行している。

中長期戦略としては顧客企業との共同事業案件の確かな推進とプラットフォーマーへのAIライセンス提供でストック収益を拡大。コンサルティングファームとの連携による大規模な案件獲得や次世代AIの進化を見据えた研究開発を実施。さらに、人工衛星解析AIでの国内首位とグローバル展開を目指していく。

2023年7月期の業績は売上高10億円(前期比3.3%増)、営業利益1億6,100万円(同2.8倍)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=AI・ディープラーニング技術のコンサルティングおよび開発、共同事業、ライセンス、保守モデル、自社開発などによるプロダクトの提供、人工衛星データを活用したAI解析ソリューションの提供
●本社=東京都千代田区大手町1-6-1
●代表者=柳原尚史代表取締役社長
●設立=2016年7月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=379万4,130株(上場時)
●筆頭株主=柳原尚史(上場前36.53%)
●公募株式数=33万株
●売出株式数=26万1,000株(ほかにオーバーアロットメントで8万8,600株)
●仮条件=4月10日に決定
●ブックビル期間=4月11日から17日まで
●引受証券=SMBC日興(主幹事)、みずほ、SBI、極東、水戸、松井、楽天

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.7 419 ▼147
2022.7 968 109 43.32
2023.7(予) 1,000 161 32.69
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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