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IPO2024年1月4日

新規上場紹介 SOLIZE 2月7日 スタンダード 3D技術でデジタルものづくりを革新

SOLIZE(5871)が2月7日、スタンダードに新規上場する。

3D技術などのデジタルテクノロジーを活用し、グローバルに製品開発サポートを行うエンジニアリング企業。主要顧客は売上高の約2割を占めるホンダ(7267・P)をはじめとする自動車業界。電気自動車(EV)、コネクテッドカーなど先端領域への支援や外部委託化が進む内外装領域の一括受託設計支援など幅広い技術を提供している。

自動車などの開発に従事できるハイエンドエンジニアは1,451人おり、日本、インド、米国、中国とグローバルの支援が可能。また、3Dプリンターの活用が日本でも広まる中、ハイエンド3Dプリンターを国内最大級の40台導入し、試作品から最終部品まで顧客のニーズへ柔軟に対応できる。

事業はデザイン事業とマニュファクチュアリング事業の2つ。主力のデザイン事業は自動車業界の開発部門を中心にサービスを提供。直接的に顧客の製品開発をサポートするエンジニアリングサービスと、コンサルティングサービスがある。マニュファクチュアリング事業は長年蓄積した3Dプリンティング技術と自社保有の3Dプリンターを活用し、試作部品や量産部品を提供している。3Dプリンターの新材料開発や技術導入支援も手掛け、設計、データ作成から部品製造まで3Dプリンターを活用したワンストップサービスとなっている。

前身となるインクスは1990年に創業され、3Dプリンターで試作品を作る事業を開始。業績は拡大していったがリーマン・ショックが直撃し、経営が悪化。2009年に民事再生法を適用した。13年にSOLIZEに社名変更し、高い技術力で復活した。

23年12月期の業績は売上高198億1,800万円(前期比11.2%増)、経常利益8億6,600万円(同21.9%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=エンジニアの派遣・請負による設計支援、3Dプリンターによる試作/最終製品の製作・および製品開発を革新するコンサルティング
●本社=東京都千代田区三番町6-3
●代表者=宮藤康聡代表取締役社長CEO
●設立=1990年7月
●上場前資本金=1,000万円
●発行済み株式数=600万株(上場時)
●筆頭株主=SOLIZE従業員持ち株会(上場前28.8%)
●公募株式数=99万5,200株
●売出株式数=オーバーアロットメントで14万9,200株
●仮条件=1月22日に決定
●ブックビル期間=1月23日から30日まで
●引受証券=大和(主幹事)、野村、SMBC日興、みずほ、SBI、マネックス、楽天

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.12 15,854 480 60.85 18.25
2022.12 17,827 711 118.08 35.42
2023.12(予) 19,818 866 130.94 44
※単位100万円、1株利益・配当は円

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