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IPO2021年1月27日

新規上場紹介 WACUL 2月19日 マザーズ AIでデジタルマーケティング支援

WACUL(4173)が2月19日、マザーズに新規上場する。

デジタルマーケティングのPDCAプラットフォーム「AIアナリスト・シリーズ」の提供と、企業や学術機関との共同研究などで顧客企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を手掛けている。

主力サービスの「AIアナリスト」はデジタルマーケティングのPDCAサイクルをサポートするSaaS(クラウドでソフトウエアを提供)形式のプラットフォーム。顧客がGoogleアナリティクスから得られる自社サイトのアクセス解析データなどをクラウド上で連携するだけで、AIが行動データを分析。レポートとして現状を見える化して、改善の提案や成果の検証などができる。

基本機能はユーザーに無料で解放するかわりに、WACULは行動データを獲得する。登録サイトは2020年8月末で3万3474件に上り、このビッグデータを基にベンチマークを提供。顧客企業は自社の強みや弱みを認識できる。

シリーズには、AIアナリストの機能を活用しながら、コンテンツマーケティング支援をするサービス「AIアナリストSEO」、コンバージョンを増やすためのウェブ広告の運用を代行する「AIアナリストAD」がある。

また、顧客企業のDX推進のためコンサルティングサービスを提供するインキュベーション事業も実施。2020年2月に「WACUL テクノロジー&マーケティングラボ」を設立し、企業やAI、マーケティングを専門とする大学の研究室などと協力し、先端技術の導入に力を入れている。その成果はAIアナリスト・シリーズにも反映されている。

21年2月期の業績は売上高7億800万円(前期比45.7%増)、営業利益6,700万円(前期は1億4,000万円の赤字)を見込んでいる。また、22年2月期は売上高10億5,200万円(21年2月期の見込みに比べて48.6%増)、営業利益2億2,900万円(同2.4倍)を計画している。

概要

●事業内容=デジタルマーケティングのPDCAプラットフォーム「AIアナリスト・シリーズ」の提供、「DXコンサルティング」の提供、企業・学術機関との共同研究などにより顧客企業のデジタルトランスフォーメーションを推進
●本社=東京都千代田区神田小川町3-26-8-2F
●代表者=大淵亮平代表取締役社長
●設立=2010年9月
●上場前資本金=4億2,600万円
●発行済み株式数=689万2,000株(上場時)
●筆頭株主=ジャフコSV4共有投資事業有限責任組合(上場前34.34%)
●公募株式数=10万株
●売出株式数=59万8,600株(ほかにオーバーアロットメントによる売出が10万4,700株)
●仮条件=1月29日に決定
●ブックビル期間=2月 2日から8日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SMBC日興、SBI、大和、三菱UFJモルガン・スタンレー、楽天、いちよし、マネックス

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2020.2 485 ▼141 ▼20.91 0
2021.2(予) 708 47 5.70 0
2022.2(計画) 1,052 228 27.18 0
※単位100万円、1株利益、配当は円
▼は赤字

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