まいど!「相場の福の神」こと藤本誠之です。年間300社を超える上場企業のトップにインタビューを行っていますが、本連載では、その中から厳選した「真の成長企業」をご紹介していきます。

東京都中央区の銀座1丁目駅すぐ近くに本社がある不動産投資に革新を起こしたいという志を持ち起業した不動産会社です。

自己資本を用いて不動産投資を行うコーポレートファンディング事業がメインビジネスです。東京都市圏のオフィスビルや複合ビル、マンションなどを購入し、管理運営を行っています。物件によっては、改装や、テナントを入れ替えてバリューアップします。

一部の案件については最適なタイミングで物件を売却することによって適正な売却益・譲渡益を確保しています。

過去に数十件の売却を行っていますが、損失を出して売却したことが全くありません。

新型コロナ禍で、バルク(一括)で売られた不動産を100億円以上取得しました。今年度、既に3物件売却していますが、取得価格のほぼ2倍で売却できています。まだ保有している残りの物件も、大きな評価益が出ています。圧倒的な目利き力と、判断の速さが、大きな強みとなっています。

ミッションは、『不動産とテクノロジーの融合が未来のマーケットを切り開く』で、累積投資金額234億円、投資家会員数2万4,782人と、クラウドファンディング事業が順調に成長しています。銀行の間接金融だけに頼らず、個人投資家から直接的に資金を調達できる術を持っていることが、不動産市況の波乱時には大きなアドバンテージとなります。

8月6日に発表した2021年12月期中間決算発表では、上期経常が18%増益で着地通期の進捗率も65.8%と絶好調。

この時の決算説明資料で、現在東証マザーズ市場に上場していますが、『全社を挙げて東証プライム市場を目指してまいります』と決意表明しています。

利益水準では既に基準を超えており、時価総額だけが基準に達していないので、今後株価引き上げ施策が期待できそうです。

(福の神ポイント)　ロードスターキャピタルは、卓越した目利き力で、安定的に不動産での売却益を積み重ねてきた企業です。また、不動産とテクノロジーを融合させて、クラウドファンディング事業を安定的に成長させ、不動産投資を行う個人投資家を増加させています。

今後も、東証プライム市場への昇格を目指し、大きな成長が期待できるのに、予想PER5倍台と超割安な銘柄です。