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コラム2022年2月7日

相場の福の神 真の成長企業はコレだ! (第65回) 佐鳥電機(7420)

災い転じて、成長路線に復帰

まいど!「相場の福の神」こと藤本誠之です。年間300社を超える上場企業のトップにインタビューを行っていますが、本連載では、その中から厳選した「真の成長企業」をご紹介していきます。

専門商社

東京都千代田区内幸町に本社がある集積回路・半導体素子・表示デバイス・電気機材などの電子部品をはじめとして、PC・制御製品などの電子機器を取り扱う専門商社です。

販売だけでなく、問題を解決

単に製品を仕入れて販売するだけではなく、市場や顧客が求める製品やサービスの提供に加え、培ってきたノウハウやネットワークに製造/設計・開発機能を組み合わせ、問題解決を図ることにより、他社と差別化しています。

構造改革

NEC、住友電工の特約販売商社として創業された経緯もあり、ルネサスエレクトロニクスの半導体を数多く取り扱ってきましたが、その販売契約が終了し、大口の仕入れ先がなくなったことから、構造改革を実施してきました。2019年12月期は純利益が赤字転落するなど、血を流しましたが、収益構造は大きく変換されました。今期は増収増益予想で、しかも1月14日に通期業績の上方修正を行うなど、業績好調です。

顧客の様々な要望に沿った製品の設計開発・試作評価・量産までをワンストップで提供する体制を整えています。

タイヤ空気圧監視システム(TPMS)

フランスのベンチャー企業のタイヤ空気圧監視システム(TPMS)を、国内のバス・トラック会社、大手物流企業、大手タイヤ会社に売り込んでいます。これは、商用車のタイヤに空気圧センサーを取り付け、その情報をクラウド上にアップロードして、会社や運転手に異常を知らせるものです。単なるセンサーの販売だけでなく、クラウドシステムまで提供す、月額課金のサブスクモデルでストック型収益となります。欧州では、既に法制化で設置が義務付けられており、日本でも大きな市場となる可能性があります。

インドのSMエレクトロニクス社

インドにおいて、ローカル企業、特に二輪メーカーをカスタマーベースに持つSMエレクトロニクス社に資本出資を行い、大きな成長の可能性があるインドの橋頭堡(ほ)を築いています。

(福の神ポイント) 佐鳥電機は、大口仕入先を失ったことから、一気に構造改革を進め、製品の販売から、顧客の困ったことを解決する、ソリューション、解決法を製品、システムなどを一気通貫で提供することによって、成長路線に復帰しています。

国内では、TPMSなど社会課題を解決する高付加価値なビジネス、海外では、インド企業SMエレクトロニクスに出資するなど、インド市場への積極進出などで、大きな成長の可能性があります。

株価指標面でも、予想PER約10倍で、実績PBRは0.5倍と割安水準です。

予想配当利回りも約4%と高く、じっくりと配当を貰いながら、中・長期投資がおススメです。

藤本誠之(ふじもとのぶゆき)=ラジオNIKKEIなど各種メディアでおなじみの証券アナリスト。財産ネット企業調査部長。阪神タイガースファン。オールアバウト株式ガイド。

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