前回のロカボ市場に触れたコラムを読んだ友人から、「ロカボってなに?」との連絡が入りました。ロカボとは糖質を制限した食事、もしくは食事法のことで、糖質制限食と言われたりもします。「カロリー制限よりも糖質を制限した方が減量効果は高く、血糖管理、脂質改善効果も優れる」との論文が発表され、最近では広くダイエットのための食事法として広まっており、実際私にも秋に結婚式を控え絶賛糖質制限中の友人がいます。

彼女と外食に行くと、何気なく食べている食事にこんなにも糖質が含まれているのか、と驚かされるほど食べられないものだらけで、野菜なら全般大丈夫だろう、と思っていた私にとって「根菜は控えた方が良い」という事実は衝撃的なものでした。とはいえ普段は自炊だし、最近では低糖質メニューを提供しているレストランも増えているのでそこまで不便はないそうです。

その話を聞いた帰り、ローソンで大好きなからあげクンを買うと、パッケージの「おいしく楽しく適正糖質」と書かれたロカボマークに気づきました。店内を見回すと、パンやお弁当などロカボマークの付いた「ロカボ商品」が並んでおり、印象的だったのが、それらを手に取るのが若い女性だけでなく、会社帰りとみられる中高年の男性にも多いことでした。今や健康は老若男女問わず重要視されているテーマなのだなとあらためて実感しました。

大手コンビニ3社において、売上高、客単価が6カ月連続で増加しているものの、客数は6カ月連続で減少している中で、ロカボに加え減塩商品の拡充も進め、健康を前面に押し出す商品展開のローソン(2651)は、差別化をはかり急務とされる客層拡大へとつなげることが出来るのか。目標とする健康関連商品売上高3,800億円の達成とともに注目しています。