SNS(交流サイト)上がファミリーレストラン「ガスト」の文字で賑わっていたので、何事かとのぞいてみると、「ガストのひとり客向けボックス席が話題」という内容でした。

家族連れや学生など大人数でワイワイしているといったイメージや、ボックス席を1人で占有する気まずさなどから、私の中でファミレスは、1人で過ごす場所としての選択肢から除外されていました。

ところが、今回配置されたひとり客向けの席は、コストパフォーマンス最高のドリンクバーの利用や、小腹がすいた際につまめる豊富なサイドメニューなど、ファミレスならではの強みはそのままに、周囲の目線を遮断する高い仕切りの設置や、電源、Free-WiFi完備など、最高のおひとりさま空間となっているようです。

これならば、時間の空いた時のカフェ代わりにはもちろん、営業時間が長いので、昼夜問わず執筆や台本を読み込むなど、集中して作業を行いたい時にも利用してみたい、とガストが新たな「竹中三佳おひとりさまスポット」に追加されました。

既存店成長施策として「時代に合わなくなった店舗デザインの改善や、1組当たり客数の変化に合わせた席数配置の変更」を実施しているすかいらーくグループ(すかいらーくHD、3197)。今回の1人席は新規顧客層の獲得、およびアイドルタイムの解消などを実現させ、モデルケースとなり得るのか、今後の1人席配置店の拡大ペースとともに注目しています。