台風19号による被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

今回私も生まれて初めて避難所で一夜を過ごしました。避難勧告を受け避難所に到着した時には既に体育館は人であふれかえり、案内された視聴覚教室にも、30名ほどが雑魚寝をしている状態でした。配布されたマットと毛布をありがたく使わせていただき眠りについたのですが、思っていた以上の床の硬さを体感。また常に至近距離に知らない人が居るという環境に、これが1週間、2週間と長期にわたると心身共に相当疲弊するだろうな、と感じました。同時に以前震災関連セミナーに参加した際、「多くの人が被災時の我慢は仕方がないと思っているが、被災時だからこそ、少しでも快適に過ごせる環境づくりが重要」という話を聞いたことを思い出しました。

そんな話を友人としていると、キャンプ好きな友人がアウトドアのギア(道具)についてアツく語り始めました。避難所のルールが許せばテントはプライバシーを確保することができ、エアタイプのマット、シュラフを利用すれば快適な睡眠をとることができる。ライトや組み立て式コンロなどはライフラインが断絶された際に力を発揮するし、何よりアウトドアのギアは運ぶことを前提としているので軽量でコンパクト。実際に彼は今回、登山用リュックに必要最低限のアウトドアグッズを詰めて避難したそうです。なるほど、これは私も防災セットを見直す必要があるかもしれない、と今週末早速ゼビオ(8281)へ連れて行ってもらう約束をしました。

地域によってはテントが貸し出される避難所もあるものの、誰もが被災者になり得る日本において、官民一体となって全国レベルでの快適な避難所の設営が実現される日は来るのか、期待して注目しています。