新しいサービスや製品の実現を希望する企業や個人(プロジェクト実行者)の立ち上げたプロジェクトを、支援者が応援購入できる国内最大級のクラウドファンディングサービス「Makuake」。私がその存在を知ったのは2015年、当時日本一予約が取れないと言われていた焼肉店「初花一家」を有する、六花界グループの「新店1年間有効会員権」が、Makuakeで入手出来るとSNS(交流サイト)上で話題になっていたのがきっかけでした。

「住所非公開」「会員制」が基本の六花界グループ店の会員権とあり、一口8,000円～18万円の会員カード特典を含むプロジェクト支援はすべて完売。支援者401名による支援金総額1,006万円という数字を目にした時には、今後の購入型クラウドファンディングの可能性を垣間見た気がしました。

最近では新製品のテストマーケティングや新店舗開業時における顧客獲得などを目的としたビジネス利用が増加し、累計プロジェクト数は7000件を突破。また、増加し続ける支援者のリピート率も高く、平均目標支援額達成率は94%を超えるなど、規模を拡大しています。

マクアケ(4479・東マ)は、プロジェクト実行者を対象にプロジェクトページに使用する文章、画像などのクリエイティブ制作をサポートする企業やフリーランスを特別価格で紹介する「Makuake Creators Network」の提供や、企業の中にある研究開発技術や企画を製品やサービスに仕立て、Makuakeに事業として生み出すことで、新規事業開発と実践による人材育成を同時にサポートする取り組みの「Makuake Incubation Studio」の運営など、Makuakeを支柱に、多角的な支援サービスを展開しています。

今回初値2,710円と公開価格を75%上回った勢いそのままに、さまざまな企業や個人にとってクラウドファンディングが当たり前のツールとなる時代を実現することは出来るのか、注目しています。