『バーチャルヒューマン「YU」誕生』GU(ファーストリテイリング、9983)より発表されたこのプレスリリースを見て、いよいよアパレルメーカーがバーチャルモデルを抱える日が来たか、と驚きました。

2018年、instagramに彗星(すいせい)のごとく登場したバーチャルモデルimmaを見た際には、あまりのリアルさにしばらくCGという事に気付きませんでした。バーチャルモデルとは、3DCGで作成された架空のモデルで、フルCGのものからimmaのように顔はCG、胴体は人間といったものもあり、中には年齢、出身地などのプロフィールが設定されているものもあります。その話題性、クオリティの高さから、既に様々な企業やハイブランドとのコラボレーションが行われています。

そんなバーチャルモデルをGUが開発。「モデルが着るように、ステキに着こなせない」といった消費者のリアルな悩みに対応するべく、ランダムにセレクトした女性200名の身体を計測し、その平均データを参考に作成されたのが身長158センチメートルのYU。今後は着こなしを提案するだけでなく、様々な体型に変化しながら、その体型に合った商品や着こなしを提案していくとのこと。

実際WEB限定ムービーにYUが出演していますが、バーチャルモデルと聞かされていなければ、まずCGとは気付かれない仕上がりとなっています。メイクも不要、劣化老化もしないので補正の必要もない、好きなように動かせ、働き方改革も関係ない、そして見た目はリアルな人間と変わらない…となると、今後様々なメディアでバーチャルモデルを目にする日もそう遠くないかも知れません。

今回、消費者の要望を反映させ作成されたGUのバーチャルモデルYU。より多くの顧客にあった商品を着用、提案し、売り上げへとつなげることは出来るのか、これからのバーチャルモデルの台頭と共に注目しています。