東京では外出自粛要請に続き、緊急事態宣言を受け街の様子が一変しました。私の生活圏では明らかに外出している人が減り、公共交通機関の乗車数も通常の3分の1程度、飲食店は休業、時短営業の対応をとる店舗がほとんどとなりました。これまで一切自炊をしていなかった男友達も、さすがに鍋と調味料の買いそろえから始め、自炊生活をスタートさせたそうです。

その彼が、こんな時だからこそ、お世話になってきた飲食店に恩返しがしたい、と探して見つけてきたのが、oisix(オイシックス・ラ・大地、3182)の外食業支援専用販売ページ。足しげく通っていた現在全店舗休業中の「塚田農場」(エー・ピーカンパニー、3175)の行き場を失った食材、食品をoisixで購入できるというもの。「食べて応援 塚田農場 厳選食材3種」として、「黒さつま鶏しゃぶしゃぶセット」や「田中さんの日向夏3キログラム」などが販売されており、自炊初心者の彼は、しゃぶしゃぶならスープもついているので自分でも美味しく作れるはずと自分用と実家用と購入したそうです。

私も早速そのページを見てみたところ、ページ公開2日目にしてしゃぶしゃぶは半数ほど売れており、日向夏は既に完売していました。食材の多くを契約生産、栽培をしている生販直結モデルの塚田農場。必要としている人に自慢の食材を届けられることは、店、生産者、消費者の三者にとってまさにトリプルウィン。oisixは今後直営店116店舗の一定期間休業を実施している「串カツ田中」(串カツ田中ホールディングス、3547)の食材メニューも販売予定としており、引き続き飲食店への支援活動などを含め、支援企画も行っていくと発表しています。

創業時より「食にかかわる社会課題をビジネスの手法を用いて解決に導く」ことを事業において推進してきたoisix。ここからコロナ禍に苦しむ外食業界救済の一助を担うことは出来るのか、殺到し一時休止となっている新規入会受け付けの再開時期とともに注目しています。