巣ごもり生活の長期化とともにオンライン飲みが定着し、わが家の冷蔵庫内にもついにアルコール飲料が陳列するようになりました。最近のお気に入りは、香料・酸味料・糖類無添加、果汁とお酒だけでつくられた「キリン 本搾りチューハイ」(キリンホールディングス、2503)シリーズ。12～45%と果汁が多く含まれ、果実本来のすっきりとした甘味は食事とも相性がよく、大人でも飽きることなく飲み続けられます。レモンサワーブームなどの追い風もあり売り上げは2012年以降8年連続2ケタ増で伸長。5月には新たにライムフレーバーが登場予定となっており今から楽しみにしています。

自分がアルコール飲料を買うようになって初めて、RTD商品(※)の豊富さを知りました。チューハイやハイボールなど様々な種類、フレーバーがあり、アルコール度数も3%以下のものから10%未満のものまでと幅広く、中にはジュースより安価なものもあり、これでおいしいとなると、なるほどこれは人気が出るわけだと納得。実際その人気から生産が追い付かなくなり昨年末にはサントリー(サントリー食品インターナショナル、2587)の「ほろよいハピクルサワー/ミックスフルーツ」が、今年1月にはCCBJI(コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス、2579)の「檸檬堂」が出荷休止となりました。

19年のRTD市場は、2億2,975万ケース(対前年112%)と、12年連続で前年を超え、過去最大の市場規模に成長。20年は10月の酒税法改正を背景に2億5,631万ケース(対前年112%)に拡大すると見込まれている中、今回の巣ごもり需要は盛り上がる市場に更なるインパクトを与えるのか、その数値に注目しています。

※購入後、割り材などを使わずにそのまま飲めるアルコール飲料