先日祖父に会った際、変わらず元気で安心したのですが、前回会った時よりも耳が遠くなったなと感じました。一時期は補聴器をつけていたのですが、違和感から断念。今では耳元でかなり大きな声で話さないと聞こえなくなっていました。このご時世でなくとも人前で大声で話すのははばかられる、何より祖父が申し訳なさそうな顔をするのが切なくて、何とかストレスをかけることなく会話ができないものかと考えていました。

そんな中、ソースネクスト(4344)開発のAIボイス筆談機「ポケトークmimi」が発売されるという記事を発見。ボタンを押しながら話した音声をリアルタイムに文字に変換し、画面に表示するIoTデバイスで、加齢性難聴の人や聴覚障がいのある人とのコミュニケーションをスムーズで快適なものにするというもの。最大の特長は、声から文字への変換、表示が速く、精度が高いことで、通訳機ポケトークと同様にクラウド上のAIを用いた高性能なシステムが瞬時に声を画面に表示します。

さらに読みやすさにも追求し、表示する文字の大きさ、フォント、背景色にまでこだわって開発。Wi―Fi環境がなくても使えるように国内用のeSIMが内蔵されており、箱から出してすぐ使えるのもうれしいところです。まずは簡単とされる操作性のチェックも兼ねて、月額1,980円のお試しレンタルサービスを申し込んでみました。

高齢者人口の増大などで世界的に聴覚障害に苦しむ人は増加しており、2018年には4.66億人だったのが50年には推計9億人に達すると予想される中で、特に高齢化が進んだ日本で開発された「ポケトークmimi」。今後国内外問わず普及し、世界中の難聴で苦しむ人たちとスムーズに会話できる日が来るのか、注目しています。