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コラム2020年12月4日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.348 ドコモが値下げ、大手最安値に

政府が値下げを要求する中、ついにdocomo(NTTドコモ、9437)から来年3月より提供開始予定の新料金プラン「ahamo」が発表されました。データ容量20ギガバイト+5分間までの国内通話が何度でも無料で月額2,980円と、大手3社では最安値の水準。発表直後から、Twitterのトレンド1位にahamoが入るなど大きな話題となっています。様々な格安スマホへの移行を検討しつつ、違約金や手続きを考えると億劫になり、結局docomo歴20年だった私はこの大胆な発表に拍手喝采(かっさい)しつつ、すぐに詳細を調べました。

ahamoは新規契約事務手数料や2年定期契約、解約金、細かい割引の条件などを極力なくしたシンプルな料金プラン設定。実店舗ではなくオンライン上で全ての受け付けや手続きが行え、月額1,000円でかけ放題のオプションのほか、20ギガバイト超過後も最大1メガbpsという十分な通信速度で利用でき、データ容量は海外82の国々・地域でも追加料金なく利用可能。1ギガバイトあたり500円での容量追加も出来ます。キャリアメールは利用できなくなりますが、LINEやgmailでのやりとりがほとんどの私には問題なく、何より特筆すべきは、これらがdocomoの4G/5Gネットワークを利用してサービスされるという点。来春には「安い=つながりにくい」というこれまでの概念が払拭(ふっしょく)されているかもしれません。

ahamo提供開始前日までに先行エントリーし、来年5月31日までに契約すると、3,000dポイントを進呈するキャンペーンを実施するなど、早速顧客の囲い込みを開始したdocomo。SNS(交流サイト)での反応を見ていると、今回の本気の値下げが好意的に受け止められ乗り換えを検討している人が多くみられました。ahamoを起爆剤とし、現状の大手3社における決算売上高3位から1位へと返り咲くことは出来るのか、au、SoftBankの今後の動きとともに注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

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