日本人初優勝の歴史的瞬間を目に焼き付けるべく、多くのゴルファーが睡眠不足と戦いながら見守ったゴルフメジャー大会「マスターズ」決勝ラウンド。見事優勝を飾った松山英樹選手の偉業は、翌日のニュースやワイドショーでも大きく取り上げられ、東京株式市場ではゴルフ関連株が上昇。松山選手が使用するクラブを提供している住友ゴム工業(5110)は一時4.4%上げるなど、まさにご祝儀相場となりました。

決勝後にゴルフ場に行った友人は、そのあまりの混雑ぶりに驚いたそうで、Withコロナ時代のレジャーとしてゴルフブームが来ているのは感じていたが、今回の松山選手による影響力は凄まじい、とその威力に圧倒されたそう。私も先日ゴルフの打ちっぱなしに行った際、松山選手がマスターズで使用していた「スリクソン ZX5 ドライバー」を手にしている人を多く見かけ「気持ちは分かる」と顔がほころびました。

国内ゴルファー約465万人が登録するGDO(ゴルフダイジェスト・オンライン、3319)のゴルフショップ内購買データによると、松山選手がマスターズで使用した各アイテムのPV(閲覧)数の伸び率順位はドライバー(651%)、ボール(329%)、ポロシャツ(304%)、実売数ではドライバー(414%)、パンツ(406%)、ボール(366%)といずれも前週を大幅に上回る結果となりました。

一部では松山選手の優勝による経済効果として、市民ゴルファーの消費増加だけでも約2,000億円と試算されるなど、その波及効果は大きく、GDOは1週間以上経った21日現在も松山インパクトが数値として表れていると発表しました。今回の快挙プラス初夏の訪れで潜在ゴルファーの再稼働や女性ゴルファー増加にも期待が寄せられるゴルフ業界。追い風に乗ってブームを定着させることは出来るのか、松山選手のメジャー2勝目とともに注目しています。