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コラム2021年7月30日

竹中三佳の株Catch one’s eye Part.379 アウトドアブームに乗るグローブライド

先日撮影で久しぶりに奥多摩を訪れました。休憩中に川辺を散歩していると、渓流釣りをする人に多く遭遇。渓流釣りというと川に入り黙々と釣るというイメージがあったのですが、実際はキャンプ場が近いこともあり、カップルや家族連れが和気あいあいと釣りを楽しんでいました。

釣り好きのスタッフいわく、密にならないレジャーとして釣りが注目され、特にルアーフィッシングはゴカイなどの釣り餌を触りたくない子供や女性からの人気が高まっており、釣具店でもこれまでと異なる客層に会う機会が増えたのだそう。従来の「釣り」から、もう少しカジュアルな「フィッシング」へと概念が広がってきている気がすると言っていました。

さらに、今自分が着ている洋服もフィッシングウェアの「DAIWA PIER39」のものだと誇らしげに教えてくれたのですが、私の知るDAIWA(グローブライド、7990)のイメージとあまりにかけ離れていてビックリ。機能は残しつつシルエットは都会的でスタイリッシュ。街着として着用できるものも多く、2020年春夏のファーストコレクションから完売するショップが続出。EC(電子商取引)立ち上げ時には注文が殺到し一時サーバーがダウンするなど、入手困難なブランドとなっているそうです。

「DAIWA PIER39」はセレクトショップ「BEAMS」がデザインや宣伝を担当。機能性を生かしながらのファッション性の向上や、感度の高いセレクトショップでの販売などの戦略が的中。グローブライドが目指すフィッシング人口拡大の一翼を担うブランドとなっています。

21年3月期決算は、前年比で売上高13%増、営業利益は74億円と前年比約2倍に拡大し最高益を更新したグローブライド。コロナ禍によるアウトドアブームを追い風に、今期予想に掲げた営業利益80億円(前期比8%増)は達成できるのか、今後のアパレル部門の事業展開とともに注目しています。

竹中三佳さんのプロフィール

タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

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